セミスタックエンジニアが中途半端なスキルでこの先生きのこるには

2013.12.17 | 考える。
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お久しぶりね。受託の闇に迷い混んでからはや一年、このブログの更新もだいぶ滞ってしまったけれど私のこと覚えてる? ネカマのグレイよ。

いまとなってはこのキャラ付けに意味があったのか、わからなくなってしまったわ。でも人生ってそういうもの。幾つもの傷痕を抱えて生きていくのよ。

今回はWordPressに限らず、Web系の開発者(デザイナーも含めて全部よ)がこの先生きのこるにはという「きのこる先生問題」についての悩みを吐露してみるわ。

枯れ木に生えるキノコ(ぱくたそより)

枯れ木に生えるキノコ(ぱくたそより)

セミスタックエンジニアとはなんぞや

セミスタックエンジニアっていうのは私が考えた言葉なんだけど、元ネタは「フルスタックエンジニア」よ。半年ぐらい前にPublickeyの記事、最近よく目にする「フルスタックエンジニア」とは何だろうか? がきっかけでバズったわね。

アジャイル開発やDevOpsなどの流れは、エンジニアが設計も、開発も、テストも、運用も行う多能工化を求める方向に進んでいます。もちろん各分野のエキスパートが不要になることはありませんが、フルスタックエンジニアはこの先、多くのエンジニアに当たり前のように求められるスキルになっていくのかもしれません。

簡潔にまとめると 、こんな感じかしら。

  • 高度な計算機科学の知識があること(コンピューターの基礎がばっちり)
  • 設計から開発・運用まで、全ての経験があること
  • 技術的な知識はサーバからクライアントまで全部抑えていること(HTML, CSS, JS, LL言語, インフラ設定)

要するにスーパーマンね。まあ、こういった人が重宝されるのはわかるんだけど、そんな人滅多にいないわよね。

私自身もそうなんだけど、よく「なんでもできます!」って言う人いるわよね。「なんでもできる」って言うことは営業的に意味があるとは思うんだけど、ぶっちゃけて言うと、あれって盛ってるだけなのよね〜。

なんでもはできないわ。できることだけよ。

複数のスキルを身につけていることと、ほんとの意味でフルスタックエンジニアであることってイコールじゃないわ。アニメーションの経験が少なくて表現力が弱かったり(タイムラインの処理がよくわかんない)、本格的なアジャイル開発の経験がなかったり(Git導入しただけの自称アジャイル)、PHPがWarning吐きまくりで納品したり(エラーログ見てない)、サーバの設定がイマイチだったり(Nginxのバッファ設定がおかしいのに必死でPHPをデバッグ)、最終的にサイトが出来上がればそれでいいのかもしれないけれど、みんな弱点の一つや二つあるでしょう? 「弱点をなんとかカバーしながら毎日がんばってます、オッス」というのが私の正直な意見よ。

そういう意味で、私は自分のことを中途半端なスキルセットのセミスタックエンジニアだと思ってるわけね。でも、フルスタックエンジニア目指すのもなーという後ろ向きな気持ちもあるわけ。なんかそんなに沢山がんばれないなー、みたいな。これまでもがんばってきたのにまだがんばるのー? みたいな。涙が出ちゃう、だってネカマだもん、みたいな。

あなたはどうかしら?

プログラミングできることはもはや特殊技術ではなくなる

この間オバマ大統領が「みんなコンピュータサイエンス学んでね!」っていうスピーチしたわよね。

いま教育系ベンチャーがものすごい沢山生まれているけれど、たぶんこの流れはどんどん強まっていくと思う。そうなると、ちょっとプログラミングができるっていうのは当たり前になっていくわ。卓越していないと生き残っていけないわね。

卓越しているエンジニアっていうと、「年俸が高い」と言われる金融エンジニアが思い浮かぶわね。もうブーム去っちゃったのかもしれないけど。高給取りの理由はこんなところかしら。

  1. そもそも金融業界自体の売上規模が大きい(=投資するための原資が多い)
  2. 現在の金融業界では機械的な取引を短期に繰り返す手法が一般化しており、そのためのアルゴリズムを作れる人が求められている(=需要が多い)
  3. 金融の知識は数学的に高度な内容が多く、専門的な知識が必要(=人材が希少)

金融エンジニアになれるんだったらフルスタックエンジニアになる方が簡単なんじゃ、という考え方もできるけれど、重要なのは「金融業界で売り上げを上げるための手法としてプログラミングを利用している」という点ね。ここら辺は参考にしたいところだわ。

あと、最近はデータアナリストとかが注目されてるわよね。こちらは「統計学の知識+特定業界のビジネス知識+プログラミング」ね。この仕事ではプログラミングの占める部分は少ない(統計学の修士号はないとダメっぽい)けれど、別領域の知見を組み合せるお仕事であることには変わりないわね。

いずれにせよ、開発スキル+プラスαではなくて、専門知識+開発スキルという風にしていけるかがセミスタックエンジニア生き残りの秘訣ね。

というわけで、今回は私の悩みをそのまま書いただけのエントリーになっちゃったけど、皆さんはこの先のキャリアをどう考えているかしら? 2014年の目標はある?

私はWeb業界にちょっと飽きてきたということもあって、Web業界で培って来た中途半端なスキルを自分が元々やりたかったことにぶつける予定よ。それがビジネスになればハッピーだし、ダメならダメでまた受託の闇に舞い戻るわ。

パーフェクトじゃなくっても、Webサイトを公開できるというのは財産だものね。皆さんにはその財産を活かして生き残っていってほしいわ。それじゃあ、ちょっと早いけど……






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