WPerが挑む! はじめての大きな仕事

2013.03.29 | 制作あるある |
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ホリエモンが仮釈放されたけど、私の時計は2006年で止まったまま。あの頃、あたいは虹を掴めると思っていたから……こんにちは、グレイよ。今回はポエムから始めてみたわ。

さて、今回は小さな仕事からキャリアを始めて、だんだん色んなところに手を広めている制作者の皆さんに向けた記事よ。

※このビルと本文は関係ありません

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WordPressユーザーなら、ブログだけじゃなくてコーポレートサイトとかWebマガジンとか(この言葉最近聞かないわね)、色々作れるっていうことは知ってるわよね。
そのまま順調に仕事をこなしていけば、だんだん大きい仕事に携わるようになると思うんだけど、その大きい仕事っていうのは概ね次のパターンね。

  • 老舗や大企業の運営するレガシーなサイトをリニューアルしたい
  • 月間数千万PVあるサイトをさくさく動かしたい
  • SNSのような会員制コミュニティサイトをやりたい
  • ECサイトをやりたい(今はあんまり金額大きくないかも)

これまで自分がやったことない仕事をやるのはめんどくさいから、私みたいに性格のねじ曲がったネカマはスルーするんだけど、輝く未来が待っている読者のみなさんにはどんどんチャレンジしていってほしいわ。大きなビルに我が物顔で出入りするみんなの姿が楽しみよ。
それじゃあ、そんな後ろ向きの私から、前向きなみなさんにアドバイス。ポイントだけ絞ってお伝えするから抑えておいてね。

ポイント1. なんか全部めんどくさい

予算の大きい仕事になると、相手はほとんど大企業よね。そうすると、すべてがめんどくさくなるわ。FTPアカウント貰うだけでも何日かかかったり、PHPのバージョンを上げようとしただけでサーバ管理者のオジサンが会議に出て来たりするのよ。
でもこれはPマーク持ってたりするからしょうがないのよね。こっちはさくっと書類を用意できても、相手から返ってくるのが凄い遅いわ。
なぜかWordPressを使うために、WordPressについて説明する資料の提出を求められることもあるわよ。「そんなのCodex見ればわかるじゃん」とか思っちゃダメよ。その面倒くささがお金に変わるんだから。

ポイント2. この気ぃ使い屋さん!

予算が大きくなると、決定する人が偉くなるわよね。この偉い人が最近の技術に詳しくて、人の話を聞く人だったらいいんだけど、そうじゃない場合はかなりピリピリするわよ。
たいていお客さん側の担当者(偉い人の部下)が色んな想像力を働かせて偉い人の機嫌を損ねないように先回りし出すんだけど、それが悪い方向に働くと最悪よ。あなたも振り回されるわ。
こういう場合は役割分担が必要よ。担当者をちゃんと立てつつ、あなたが市原隼人のようにキラキラした目でリスキーな意見を言っていくとかね。まあ、ここら辺は空気読んでストレス溜まらないようにするしかないわね。
人間関係の煩わしさは金額の2乗っていうのが私の持論よ。

ポイント3. 外注バックレに気をつけてね

大きな仕事になると、あなただけでは引き受けられなくて、さらに外注にだすことがあるわね。これはフリーランスでも会社でも一緒よ。で、あなたが詳しいジャンルを外注にだすんならコントロールしやすいんだけど、あなたがわからない部分を外注にだす時は気をつけてね。

よくある死亡パターンとしては、デザイナーが1,000万の仕事を受けて、500万ぐらいでフリーランスプログラマーに外注して、納期が迫っているときに「いま開発環境では動いているんですけど」とか言われて、蓋を開けたら全然できてなかったってやつね。書いてるだけでワクワクしてきたわ。
大きな仕事になると、しくじったときのダメージもでかいわ。普通に訴えられたりするからね。訴えられると渾名が「被告」になっちゃうわよ。

ポイント4. 既存のシステムのリプレースは鬼門

大きい仕事がリニューアルだったときは、気軽に引き受けないようにきをつけてね。特にECとかは古くから稼働しているシステムが多いから注意が必要よ。「ピピピ、PHP3?」みたいなこともマジであるから。後からわけのわからないビックリ仕様がたくさん出てくるわ。
そういえばAppleのECもWebobjectsかなんかでいまだに動いていて、新製品発表の前にサイトが停止するのは、みんなをドキドキさせるためじゃなくて、システムの仕様上そうしないといけないからって退職したエンジニアがバラしてたわよね。
このリニューアル地獄に陥らないためにどうするかっていうと、要件定義の部分でしっかりお金をもらうことね。開発とはわけるのよ。そして、要件定義をやった結果、「リプレースは無理」という結論になることもありえるわ。もちろん、お金はしっかり頂いてね。

ポイント5. 支払いサイト超長いことあるわよ

大きな仕事は金額が大きくて、当然長期間におよぶ仕事になるわね。当然、支払いサイト(納品してからお金が振り込まれるまで)が長いわ。たとえば半年ぐらいかかるような案件だった場合、なんかもう早く現金が欲しくてアコムに駆け込みそうになるわよ。
あなたが会社勤めなら給料がもらえるからいいけど、個人事業主だったらヤバいわね。まあ、フリーランスと契約する大企業ってほとんどないから、その頃には法人化ぐらいしているとは思うけど。
ほんとうにヤバくなったら銀行にも運転資金用のローンがあるから、そういうの使うのも手よ。闇金に借りちゃ駄目よ。

というわけで、あなたが大きな仕事に巡り会ったときの心構えについて書いておいたわ。自分の手に余る大きな仕事を引き受けるのって怖いけど、チャンスっていうのはそういう形でしかやってこないってタモさんも言ってたわ。
そんじゃーね!