WordPressのイイところまとめました

2013.01.31 | 覚えておきたい
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WordPressについて取り上げられることの多い当サイトですが、意外とWordPressを知らない人に向けた記事がなかったなと思いまして、WordPressのいいところ、WordPressのメリットをまとめてみました。これからWordPressを学んでみようかなと思っている方、WordPressの採用に不安を持っている企業担当者の方などの参考になれば幸いです。

wpgoodpoint

オープンソース

オープンな開発体制

WordPressはGPLライセンスのオープンソースソフトウェアです。ソースが公開されているだけでなく、開発過程の議論も広く公開されていて、開発への参加の障壁が低いことが大きな特徴です。

Make WordPress.org

オープンソースを「フリーウェア」のように捉えられる方から、「趣味の延長のソフトウェアなんて、いつまで続くか分からいのではないか」ということを尋ねられることもありますが、大きな誤解です。WordPressの様にその有用性が認められ、世界中の開発者がオープンに開発に参加しているソフトウェアは、むしろ存続性が高いと言えますね。

豊富な無料テーマ・プラグイン

WordPressはGPLライセンスを採用していますので、その派生物であるテーマやプラグインも同様にGPLライセンスで公開されています。このことで、世界中のデベロッパーの資産を活用することが可能になっています。プラグインの開発は非常に容易で、WordPressのプラグインを公開している開発者はたくさん存在します。豊富なプラグインがあることで、WordPress本体はシンプルかつ洗練された機能をもつソフトウェアとして維持しつつ、プラグインによって様々な機能と用途に対応させられることがWordPressの強力なメリットになっています。

世界中の言語に対応

オープンソースであることは、世界中のユーザーを呼び込みます。WordPressは70以上の言語で利用でき、アジアの言語で対応言語が多いのはかなり大きなメリットではないかと思います。

WordPress in Your Language

豊富なドキュメント

WordPress Codex には、WordPressの各種機能、テンプレートタグなどのドキュメントが公開されていて、多くの部分が有志の手によって日本語化されています。このCodexはサンプルコードも充実しており、これを読めば特に書籍を買う必要もないくらい勉強になります。お金がなくても勉強できます。

Codex以外にも、WordPressについて取り上げたブログ記事は数多く存在し、ここ数年はWordPressをCMSとして使う際のカスタマイズについて学べる書籍もたくさん出版されています。

全国各地で参加できる勉強会

WordPressの地域コミュニティー「WordBench」のサイトを訪れると、全国各地で開催されている勉強会の情報を得ることができます。多くは無料か、会場費程度の参加費で参加することができます。WordPressイベントカレンダーを見ればさらに多くの勉強会情報が登録されています。これから学び始めるという方でも、これらの勉強会に参加することですばやく実践的な知識を得られることでしょう。

ベンダーロック

オープンソースソフトウェアを採用するメリットのひとつにベンダーロックされないということがあります。ベンダーロックとは、特定の企業にシステムを依存してしまい他の選択肢を持てないことです。WordPressの人気に伴いWordPressを扱える制作会社は国内にもたくさんありますので、WordPressを採用しても、他の会社に乗り換えることは比較的容易です。また、開発言語もPHPというウェブでは最もメジャーな言語のため、社内にエンジニアを確保することもやりやすいでしょう。

実績

WordPressは人気が高く導入実績が豊富です。国内企業も多数導入しています。

WordPress のいま from Naoko Takano (McCracken)

インターフェース

WordPressの管理画面のUIは紆余曲折がありまして、一時期は使いにくいと言われた時代もありましたが、様々な議論やユーザーテストを経て、ユーザビリティは大きく向上しました。バージョン3.5で導入された使いやすい新しいメディアアップローダーなど、UIの改善はいまも続けられています。

こちらのスライドで過去の管理画面を見られます。

WordPress の現在とこれから from Naoko Takano (McCracken)

モバイルからの更新ができる

iOS、Android、Windows Phoneなど、様々なモバイルデバイス向けのアプリが用意されており、アプリからブログの更新ができます。

Mobile Apps

日本のユーザーなら、Ktai Styleも忘れてはいけません。フィーチャーフォン(ガラケー)に対応するこのプラグインが日本でのWordPressの普及に果たした役割は大きいでしょう。スマートフォンの普及に伴い、少しずつ役目を終えつつあるのかもしれません。

セキュリティの対応が早い

セキュリティアップデートがひんぱんで、対応が早いのもWordPressの特徴です。開発者の豊富さゆえかなと思います。

インストール・アップデートがかんたん

インストールがかんたんであることは、WordPressの大きなメリットです。単にインストールウィザードがついているというだけでなく、LAMP環境であればある程度条件を問わずどうさします。そのおかげで、各社のレンタルサーバーでも問題なく動作します。もちろん、nginx、IISでも動作実績多数です。

アップデートも管理画面からボタンをクリックするだけ。複雑な作業を必要とせずアップデートできることは、セキュリティアップデートの適用のためにも重要です。

開発

MVCじゃない

やはりお前らのMVCは間違っている」という面白い発表もありましたが…。そんな難しいMVCなんて、デザイナーやコーダーなどの非プログラマーにはちょっと敷居が高い。WordPressはMVC設計じゃありませんので、その点は心配ご無用。PHP初心者でも、すぐにプラグインの開発ができます(ただしセキュリティには気をつけましょうね)。

拡張性に配慮された投稿とカスタムフィールド

WordPressを単なるブログではない拡張性を与えているのがカスタムフィールド。タイトルや本文以外にも、様々なメタ情報を投稿に付加することができ、CMSでは必須の機能とも言えるでしょう。カスタム投稿タイプを使えば、様々な機能をひとつのサイトに共存させることも楽にできます。データベースの設計もAPIも非常にシンプルですので、難しくありません。

高機能なWP_Query API

投稿とカスタムフィールドの組み合わせは、この WP_Query によって自在に取得することができ、思い通りの情報をサイト内に表示することができるでしょう。

柔軟性を実現するフックAPI

WordPressのコアコードを直接書き換えずにWordPressの動作をカスタマイズするために、フックAPIがあります。コアコードを変更しないことで、迅速なバージョンアップも可能になります。

以上、いかがでしょうか。ちょっと項目が多すぎたかな。WordPressには実にたくさんのメリットがあることを感じていただけると思います。いいところだけの紹介では片手落ちなので、次回はWordPressのこんなところを改善して欲しいという記事を書こうと思います。

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