続、「アドセンスだけで家族を養ってきた~~」の記事の裏側を一緒に読みといてみようか

2013.05.30 | 文章術 | 玄人向け
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はいはい、2日連続出場中のゴールドです。ちなみに今日の記事は昨日の記事を読んでいないと話の流れが分からないので、「昨日のなんか知らないよ٩(๑`^´๑)۶プンプン」てな方は、下のリンクからご一読いただけるとこれ幸い。

さぁ、「アドセンスだけで家族を養ってきた~~」の記事の裏側を一緒に読みといてみようか

green06

さ、続きを解説するニャー。

全てを凝縮したタイトル作り

さて、本文ができあがったら、その内容を網羅しつつキャッチーでインパクトが有るタイトルを考えます。そもそもこの記事で言いたかったことというのは・・・。

1.「Google AdSenseの効果的な配置を教えるよ」

ということですが、これだと弱いですし、ある程度の成果を上げている人であれば誰でも書けるわけです。では、僕の独自色が出せるブログのアクセスアップの方法も付け加えようかと思い、考えなおしたタイトルが

2.「Google AdSenseで稼ぐブログ術」

ブログ術と本文に入れるからにはブログでアクセスを集める方法も書かなければいけません。その結果として2~5までの項目を詳しく書く必要が出てきました。でも、まだありきたりなタイトルですよね。

3.「月50万円をGoogle AdSenseで稼ぐブログ術」

具体的な数値が入ることにより、多少のインパクトが生まれて来ました。この数字の内容を裏付けるために1の項目を追記する必要が出てきました。ただ、個人的には50万円という数値だけが独り歩きしてしまいそうな気がしたのと、なんだか怪しい記事と一緒にされてしまうのも嫌だなぁと思ったので、何か別の言い回しはできないかさらに考えました。

4.「Google AdSenseだけで家族を養ってきた僕が教えるブログ術」

パッと見て、「えっ!?」って思いますよね。実際にGoogle AdSeseだけで生活していた時期もありますから嘘ではありませんし、インパクトもあります。そして何より、そんなことってできるんだというブログ運営者の目標や夢のような事を言語化してあげる事で、強い興味を持ってもらえるようなタイトルになってきたと思います。基本的にはこれでも良かったんですが、他になにかうまい言い回しがないか一晩置いてみることにしました。

5.「Google AdSenseだけで家族を養ってきた僕が、今までやってきたブログ運営術をガチで解説するよ」

ちょっと長いかなとも思ったんですが、「ガチで」という感情的な言葉を入れたことと、「教える」から「解説するよ」というフレンドリーさを意識したタイトルに変更しました。ひとまずこれで「記事の内容が凝縮されていてインパクトがある」タイトルが出来上がりましたので、これで記事を公開しました。

エンジンができあがったら燃料を投下

記事やタイトルは車で言うところのエンジンです。エンジンのスペックが低ければ、いくらハイオクガソリンを入れようが良いオイルを使おうがスピードを出すことはできませんし、無理にスピードを出そうとすると逆に危険です。だからこそ記事の内容(エンジン)を磨くためにここまでの要素を含めて書いていくわけです。密度の濃い記事を書いてこそ、はじめて燃料が意味あるものになってきます。今回の一連の行動で燃料となっているものがソーシャルネットワークの力です。

この記事の一番のターゲットに考えていたのは「はてなブックマーク」です。タイトルの長さ、記事本文の文字量の多さ、ジャンルなど、すべて「はてなブックマーク」向けに考えています。TwitterやFacebookにもシェアはしていますが、これら2つのSNSはもっと直感的なタイトルや感情を揺さぶるような文章や画像が好まれる傾向があるので、そこまでは爆発しないだろうと考えていました。結果は予想通りで、「はてなブックマーク」から火が付き、次第に他のSNSに拡散していきました。

実はもっと否定的なコメントが付くことを想定していたのですが、意外と好意的に受け入れられたのも記事自体が炎上狙いではなく、読み手の利益を最大限考えて書いた結果だと自分なりに良い方に解釈しています。

常識の上を超えていけ

今回の記事ではいろいろとブロガー/アフィリエイター界隈で常識とされているような事を敢えて無視して投稿しています。一番の事例として挙げられるのが

・一記事なのに6,000文字を超えている(一般的には一記事600~1000文字が好ましいと言われている)

別に決まりなんて無いんですが、おそらくGoogleの検索対策として一記事の長さを600文字程度で、複数の記事を投稿したほうが効果的という話がまことしやかに流れているわけです。もちろん間違いではない(正解はGoogleのみぞ知るですが)と思いますが、600文字という常識に囚われ過ぎて長い記事を書けなくなってしまうのです。僕もいろいろな原稿を書いていて実感したのですが、書いているすべての項が600文字~1000文字で自動的に終わってしまう事に気づいて驚きました。

でも、書きたい事が多ければ長い記事を書いたってなんら問題ないのです。特にWP-Dというブログは1ヶ月に一回ペースでの持ち回りですので、1,000文字で区切ったら投稿し終わるまで半年かかってしまいます。そんな長期連載にしたら読者は忘れてしまいます。だからこそ、長くても一回で読んでもらえるよう一つの記事として投稿したのです。

まだSNSが浸透しておらず、Googleの検索でしかブログに訪問者が居ない時代であれば記事の分割も必要かもしれませんが、今は集客の方法はいくらでもあります。古い常識に囚われず、いろいろと新しいことに挑戦してくことこそファンを増やしていく唯一の方法かもしれません。

言い難い発言は枕詞が重要

これは営業的なテクニックなのですが、厳しい文章の前に枕詞を置いておくことでキツイ発言のショックを和らげることができます。

具体的に言うと第三項の「あーあー、これ言ったら叩かれそうだけど」というフレーズが該当します。このような枕詞を置くことにより、「あ、これから叩かれてもおかしくない発言をするんだな」と読み手の気持ちを構えさせることができます。心の準備ができていない時にキツイ言葉を浴びせかけられると反感を買いがちですが、前もってキツイことを言うよと書いてあげれば読み手は勝手に心の準備をしてくれます。

僕が会社員として営業をしていた時も、客先で(お客の)悪いところを指摘する際には「失礼な事を言うようですが・・・」とか「非常に申し上げにくい事なんですが・・・」という言葉を言ってから、改善した方が良いポイントなどを指摘していました。実は指摘される本人も悪いポイントはうすうす勘付いているんです。でも、それを他人に「あー、ここが悪いんですよね」と正面切って言われると「うるさいよ、お前に言われる筋合いはない」という気持ちになってしまうんです。だからこそ相手に「あぁ、こいつはこれからウチの悪いところを言うんだな」という心の準備をさせることが重要なのです。

ちょっとした気遣いではありますが、これができるようになると読み手(相手)から不必要な反感を買うことが少なくなると思いますので、頭の隅に入れておくと良いかと思います。

おわりに

長々と書いてきましたが、僕の言いたかったことは「読者の役に立つと思えるような記事を書いたのであれば、効果的にそれを届ける最大限の努力をしましょう」ということです。

いくら良い記事を書いても読んでもらえなければ意味がありません。そのために関心を呼ぶようなフック(記事タイトルや画像)を徹底的に考え、内容的にもタイトルに負けないものを構築する。これこそがソーシャルネットワークを使って集客する醍醐味です。

なお余談ですが、ブログ記事およびこの解説文の内容を好むのは男性が多いと思います。もっと正確に言うと、男性脳の持ち主というか男性性が強い人に刺さる文章になっています。論文や理論型の文章は男性的な性質が強い人の方が好みやすいからです。ですので女性(感覚的・女性性が強い)人は、そもそも「うわ、長っ、キモッ!!」と感じてほとんど読み進めていないと分析しています。

女性性が強い人にはもっと感性に訴えかけるような画像や感覚的なキーワード(文言)を多用し、自らの頭の中でストーリーを勝手に展開できるような文章の方が好まれます。一昔前に流行したケータイ小説はまさにこの原理で、本になってみるとびっくりするぐらい文章が少なく、理論的な男性の脳では面白さが感じられません。ただ、女性性が強い人は文章内に散りばめられたキーワードを抽出して、自分の頭の中でストーリーを展開させるので、男性が見たら信じられないような箇所で泣いたり感動したりするのです。

このように男性(性)・女性(性)で刺さる文章も変わってきますので、いろいろとテストしながらソーシャルネットワークを活用してもらえれば良いかと思います。

さらに宣伝

ゴールドさんのお友達が書いた、この手のお話がたくさん詰まった書籍が発売されるようです。

目次的にはこんな感じだそうです(※現在、絶賛最終校正中なので変更がある可能性があります)。

はじめに
本書を読む際の注意点

第一章 私が「ブログ飯」になるまで
・ごくごく普通のサラリーマン時代
・コラム.ブログとの馴れ初め
・充実したサラリーマン生活から一転、無職へ
・タイムリミット、転機、そしてブログ飯へ

第二章 ただのブログを「飯が食えるブログ」に変える
・考え方編① ブログ運営で最も重要なポイント
・考え方編② 誰に何をどうやって伝えるか
・初期・基本編① わかりやすい文章を書くには?
・初期・基本編② ブログを書き続けるには?
・運用編① ブログを書く時間がないときは?
・運用編② ブログに書くネタがなくなったら?

第三章 継続して成果を出すブログの違い
・応用編① 個性的で面白いブログにするには?
・応用編② 面白い文章が書けないときは?
・応用編③ なかなかファンが増えないときは?
・応用編④ 「飯が食えるブログ」は誰でも作れる
・コラム.それでもアクセスが集まらないのはなぜ?

第四章 個人でお金を稼ぐということ
・アフィリエイトとアドセンス
・楽に稼げるなんて思ってはいけない
・そうは言ってもお金を稼ぐことは実は簡単
・その商品、友人に売れますか?
・収益を左右する3つのリサーチ
・稼いだ金は全部使え
・情報の価値が報酬
・収益は集中させない
・一緒の方向を向いている仲間をつくろう
・レッドオーシャンを泳ぎきり、ブルーオーシャンを創り出せ
・コラム.広告を活用してみよう

第五章 ソーシャルネットワーキングサービスことはじめ
・ソーシャルネットワーキングサービスの特性と活用法
・SNSの肝は感情と極端
・お願い「いいね!」に価値はない
・SNSはカンフル剤!?
・ソーシャルネットワークは儲からない?
・コラム.ブログを使って急成長を遂げたウェブ制作会社に学ぶ、飯が食えるブログを運営するためのテクニック

第六章 突き抜ける技術
・諦める力
・失敗を恐れない
・バブルに踊らない
・アクセス数だけにこだわらない
・成功者の真似だけしても成功しない
・リピーターや収益が生まれる仕組み
・コラム:アップデートとイノベーション
・あなたの独自性と誰得感のバランスを取る

おわりに
・コラム.妻からの手紙「平凡な「3K男子」が個性溢れる「企てる人」になるまで」

ちなみに発売日は6月21日の予定ですが、出版社さんのお話によるとAmazonの配本数が決まるのが6月5~6日辺りらしいので、それまでに予約しておくと発売日には届くと思いますので、親類縁者一族郎党友人知人向けに10冊ぐらい予約すればいいと思うよもしおサイフに余裕が有るようであれば一冊いかがでしょう(スリスリ