WEBと印刷は全然ちがうのに!

2012.08.23 | ちょっと困った!
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こんばんは(現在PM11:00)。

夜の金メダリスト、WP-オレンジです。

普段はデザインをメインにディレクションも行ったり行わなかったりしてます。

さて。記念すべきワタシの第一回目。まず何から話そうかと考えてはみたものの。

まぁ秀逸なディレクションがどうだって話を今ワタシがするまでもなく、すでにその辺りはどうやら皆さんが書き綴ってくれている様なので、じゃぁという事であえてのデザイナー目線で「印刷とWEBの違い」とかどうでしょう。

と言うのも何を隠そう。いや隠れてないけど、元々はワタシ広告・印刷周りの出身なもので最初は色々ありました。ええそりゃもう。だって色々違うんだもん。

 

 

その1

デザインの仕方が違う

もうこれはそのままです。

印刷は二次元。WEBはある意味三次元~四次元とも言えます。

印刷では目で追う情報をメインに扱いますが、WEBの場合はそこに「動き」「時間」「音」等様々な要素が加わった上に、さらにページ階層等も考慮しないといけないので、

同じ感覚では作れませんよ。ほんと。

それでも「フライヤーと同じに!」とこだわるクライアントさんやディレクターさんもいますが、「同じモノ」にこだわるのではなく「同じイメージ」にこだわった方がブランディングとしては良いですよね。

問題は「同じ」事ではないので、固執すると目的を見失います。

 

Orange流対処例

電車の中吊り広告ってわかります?あの頭の上にパタパタなびいてる紙です。

あれって書籍や出版なんかのメインになるタイトルは一番下に来るのが一番多いんです。なぜなら「一列に並んでも一番下は必ず見える」部分なんですね。

そう説明すると「一番目立たせたいから一番上!」なんてな事は向こうも言えなくなるはずです。

 

 

その2

修正の手間が違う

これも「どっちが楽」という訳ではないですが、例えばテキスト差し替えやレイアウトの変更。という点においては印刷の方が手間がかからない事が多いです。

いや。程度によりますよ?よりますけども。

WEBでコーディングした後に「ここ変えて~」と言われた時は心の中で「だから言ったのに…」なんて思うのもしょっちゅうじゃないですか?

そこら辺をわからずに営業さんとかに「ここだけ変えて欲しいらしいんでぇ~。ちゃちゃっとお願いしますよ~」とか言われたら●▲■(自粛)にしてやりたくなります。しませんけど。大人ダモン。

さらに言うと、それに追い打ちをかける様に「(仮)納品後の修正・変更」もあるのがWEBの特徴ではないかと。

印刷の場合「工場の機械回ったら修正不可能」ですから。

もちろん反対にWEBの方が手間のかからない作業もありますが、まぁそれはまたそのうち。

そんなこんなで印刷物感覚でいるディレクターさんから叱咤激励?を受けつつ作業する事もありますが、ほんと勘弁してください。

 

Orange流対処例

スケジュール管理を徹底するしかないですが、だいたいが予定通りに行かない世界。

だから見積もり・企画書なんかにしっかり「納品後の修正について」などの項目もいれちゃうよ。

でないと「これだけだから」なんて事言われかねないです。結構います。

 

 

その3

素材が違う

現段階での印刷とWEBの大きな違いはやっぱり色と解像度じゃないでしょうか。

まぁあれティーナディスプレイとか出てきてるので、今後はどんどん近づく傾向にはあると思いますが。

印刷側に立った時によく見る例として、広告用のデータを開けてみたら「ロゴがRGBのみ」や「画像がJPG」等の基本の違いからくる部分が多いんですが、

もしイベントやプロジェクト全体を管理するのであれば、その辺りはディレクターさんの必須知識になっちゃいますね。

素材をWEBサイズで加工したものしかなくて、泣く泣く印刷用に自分で加工し直したり、ロゴデータを修正してみたり、この辺は印刷の方が面倒な点が多いです。

Orange流対処例

一度印刷物とWEB、両方を作ってみるのが一番です。

制作スキルが無い場合は双方のデザイナーに事前にデータについての確認をしておきましょう。

WEBであればベースとなるデバイスやモニタサイズ、環境等。

印刷であれば使用する紙や印刷方式、抜き型やフィルムの種類等。

その上で素材作りの際の決まり事を各デザイナーと打ち合わせ・共有できるとスムーズですね。ほんとそしたらありがたい!

 

 

とまぁここまで書きましたが、これ以上書くと終わらなくなってしまうので、「最初の一歩」てことでまずはここまでにします。

どれもこれも「当たり前ジャン」と思います。思います?

でも実際に意思の疎通ができず「手間ばっかり増えてく…」案件で多いのは、こういう感覚が自分たちと違う人間が間にいる時。

ひとつのプロジェクトが「WEBだけ」で終了する案件ばかりでは無いと思いますので、場合によっては印刷の人ともうまく絡める程度の知識を身につけておくと、DTP側の人にも「あの人の案件だと楽ダヨネ!ステキ!」とか言ってもらえちゃう。カモ。

 

あ。WordPressって一言も書いてなかった!!