はいはい、どうもご無沙汰しております、約一ヶ月ぶりのゴールドでございます。いやー、ジメッとした季節になって来ましたね。ちなみにみなさん、この記事覚えてます?
「Google AdSenseだけで家族を養ってきた僕が、今までやってきたブログ運営術をガチで解説するよ」という記事ですね。
結局この記事は1日で22,000PV(サイト全体だと31,000PV)、はてなブックマーク数1600超、Twitterでのつぶやき数500超、Facebookでのいいね数400超という、マネタイズ系の記事ではなかなかの成果になったと思います。ただ、これはあくまでも結果論で、(確かに狙って書いたのですが)やっぱり読者にいかに良かったと思ってもらえるかという点に注視して記事を書いています。
そんなわけで、今回の記事はそんなジメッとした気候を吹き飛ばすような、さらにしっとりした内容をねちっこく解説していきたいと思います。要はどのような意図で、どのような仮説を立てて、どうやって訪問者の興味を引いて、口コミ(ソーシャル)で大きな反響を生もうとしたのかを、上記の記事の内容に照らし合わせて解説してきます。ね、すでに脇汗が嫌な感じで出てきそうな感じでしょ。
まずは今回の記事の意図として「へー、AdSenseだけで生きていけるんだ」というポジティブな感想と、「いやいや釣り記事お疲れさん」的なネガティブな感想を両方巻き起こそうと思っていました。良くも悪くも反響を呼べは、勝手にページビューは増えていくからです。ただし、「良質なコンテンツ」でなければ反響を生むことができません。ありがたいことにWP-Dというブログはまだ運営が開始されて4ヶ月程度(記事を公開した2013年1月現在)ですがそれなりに知名度が上がってきたブログで、継続的に良質なコンテンツを提供しているという点も土台にはありました。
とにかく最重要項目は記事のコンセプト
今回、記事内でこのような公式を立てています。
ユニークネス x 明確さ x 得した人の量=ページビュー
僕のユニークさというのは、「Google AdSenseで生計を立てていた経験がある」ということと、「その方法を体系立てて解説できる」という点が挙げられます。ユニークといっても突飛である必要はありません。自分では普通のコトだと思っていたとしても読み手に対してインパクトを与えることができれば、それはユニークな、そう、あなた独自のものとなります。逆にいくらあなたが面白いと思っていても、読み手が興味を持たなければ単なるイロモノ記事になってしまいます。
続いての明確さですが、これは残念ながら数稽古です。こればっかりは量を書かなければなかなか上達しません。本一冊を書き上げるつもりで、一つのテーマに準じて徹底的に書く事が重要です。15万字とか書ければ上出来です。それを1/3ぐらいまで余計な部分を削ぎ落とす。そして足りない部分を追加する。このトレーニングを積むことで明確な文章が書けるようになるはずです。でも人には向き不向きがあるから、書けるようにならなくても怒らないで欲しいんですが。
最後に読者のメリットについて考えてみます。「AdSenseで生計を立てられる可能性を提示」、「ブログのPVを上げられる可能性の提示」、「AdSesneの収益を向上させることができる可能性の提示」このぐらいですかね。これだったらイロモノ的な記事には感じないですよね。
実名と匿名について
実名を使うことの意義は権威なんですよ。専門家として名前が通った人であれば、そのネームバリュー~Google AdSense成功事例とか~をうまく活用することで不必要な証明をしなくても文章に納得感を出すことができます。でも、ご存知の通りWP-Dというブログは匿名で記事を投稿するスタイルなんですよ。だから権威というパワーが使えない分、内容に信憑性を持たせるためにリアル感と圧倒的な理論武装が必要になってきます。でもですね、理論で攻めると文章が硬くなってくる傾向があるので、ときおりスパイスを効かせてユーモア感も出さなければいけないわけです。
ただ、匿名は匿名でいいことも多いんですよ。例えばある程度好きな事を書き殴れるというメリット、これは大きいです。だから~これは後で解説しますが~サイレントマジョリティーの代弁であったり、ちょっとした反社会性的な印象も交えてゴールドいうキャラクターを創り上げていったんです。
僕の中でのゴールドさんの仮想人格は、理論派で辛口だけどちょっとお茶目。
「うわ、やめろ、空き缶投げんな(´д⊂)‥ハゥ」とか「ぬこかわいいよ、ぬこ。」とか「はーい、先生これから大事なこと言うからメモしてねー。テストに出るよー。」なんてのは、まさにゴールドさんのキャラクターを意識付けるために織り交ぜてみたわけです。
当たり前のことを読ませるリアル感とリズム
あの記事を改めて読んでみると気付くかもしれないですが、本当に当たり前のことを淡々と書いています。一つだけ目立つポイントを挙げるとすると、「ユニークネス x 明確さ x 得した人の量=ページビュー」という明確な公式を出しただけですかね。でも、この公式を提示することで読者の意識がそのワードに集中するので、すべての記事内容を勝手に紐付けて理解しようとしてくれるわけです。不思議ですよね、人間の脳って。
あとは眠くならないように文章にアップダウンを付けて書くだけ。記事のタイトルで読者の期待感を散々煽っておきながら、書き出しで「期待するな」と言う。数万PVなんて簡単に行かないなんて言いつつ、鉄板のテーマを出してみる。実は6,000字超ある文章だけど、リズム感を出すことで長い文章でもさらっと読ませることができたんじゃないかと思います。
サイレントマジョリティの代弁
ぶっちゃけて言いますが、怒らないでくださいね。要は「俺さー、実は秋葉原系のアイドルグループ好きじゃないんだよねー」ってなかなか言えないよねってことです。
薄々、みんなが思っていることを代弁してあげると共感を生みます。場合によっては反感になるかもしれないですけど。これはどこに該当するかというと三項の「なんでApple好きのブロガーは揃いも揃ってMacBook Proのハック術やiPhoneアプリの解説をコンテンツに含めるの?って事です。」とか「ソーシャルボタンの配置はどうだとか、他人が自分のブログについて言及したツイートをリツイートしたらPVが伸びるとか、そんな小さなことを気にしているから、ブログの成長がそこで止まってしまうのです。」というところ。
ニュアンスでもいいから伝わりますかね。
薄々感付いていながらも心の中にそっと仕舞っておくべきものを、声を上げて代弁してあげる事で「あー、俺も実はそう思ってたんだ」という共感を生むんです。大切なことだからもう一度言います、反感かもしれないけど。だから使い方に失敗すると炎上という楽しい結果になるわけです。
反社会的な発言もたまにはしてみようか
別に法的に危ないことではないです。「うわ、それ言っちゃっていいの?」みたいなニュアンスのことですね。あの記事では「サイレントマジョリティーの代弁」と同じ箇所を意識しています。
「なんでApple好きのブロガーは揃いも揃ってMacBook Proのハック術やiPhoneアプリの解説をコンテンツに含めるの?」ってフレーズはやったことある人にとってはチクっときますよね。このようなアクセントをときおり入れておくことにより、文章に惹き込まれる場合もあります。ただ、サイレントマジョリティーの代弁と同じように使い方によっては燃え上がる火種になる場合が多いので、細心の注意を払って適度に利用するか、もう炎上サイコーといった心が強い人向けのやり方かもしれないですね。
推敲と校正は日にちを分けてみて
実は記事自体は公開前日に完成していました。でも、僕としてもとても力を入れた記事だったので、文章を書き終えた当日中に3回、翌日の記事を公開する前に2回、記事公開後に2回、計7回の推敲をしています。時間に直したら2~3時間ぐらいですかね。恥ずかしい誤字が無いかチェックするのはもちろん、もっとインパクトのある言い回しは無いか、もっと簡潔に説明できないか、もっと分かりやすくできないかなどを検証し、必要ない箇所は削ぎ落として、足りない箇所は加筆したのを思い出します。
とか言いつつ、全体公開直前にメンバーだけに先行公開したら、一番大切なタイトルに誤字があったのは内緒です。
ちょっと長くなってきたので続きは明日にします。なお、最初はちょっとしたチャレンジでぜんぜん違う雰囲気の文章を書いていたのですが、自分で読み返してかなりイラッときたので全部書き直しました。イラッとしたい人はpdfで置いておきますので、お時間のある時にでもどうぞ。
https://wp-d.org/wp-content/uploads/2013/05/WPD20130530.pdf
続き公開しました。
→続、「アドセンスだけで家族を養ってきた~~」の記事の裏側を一緒に読みといてみようか
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