春を迎えノリノリなWP-D読者の皆様、おはざます。
図には乗るが景気の波には乗れないYellowです。
本日WP-D監修の書籍『プロが選ぶ WordPress優良プラグイン事典』が発売となりました。
母からは「なんのことかさっぱりわからん」といわれ、
嫁からは「調子に乗ってブログに書くと滑るぞ」と脅され、
書いた記事は見事に消え失せるというフィーバー状態。
まさにピンチとチャンスは表裏一体!チャンスの神様は前髪にしかいないから!!
そしてグイグイ行くときは自己責任で。アクセルの踏みすぎには要注意ですよ。
これぞWeb構築のダイナムズム!そしてたまには画像を多く使ってみたぞ!
さて前回は「安く見られている作業」をご紹介させていただき、Web業界のみならず映像制作や紙媒体など多方面からのご意見・ご感想をいただきました。誠にありがとうございます。
それでは今回は「費用がかかることを理解してもらいやすい」「この金額でもすんなり通った」「そんなにやることが多いわけでもないけど」という作業を紹介したいと思います。
『何に価値を見いだしていただけるか』は時代とともに移り変わるものとは思いますが、ひとつご参考までに。
上流工程
“Web構築はコンセプトが命”といっても過言ではないでしょう。
ベースとなる部分がとんちんかんではその後のデザインやシステム構築がすばらしいものでも、意味のないWebサイト・Webシステムとなってしまうからです。
そしてこの点はお客様からも納得してもらいやすく、「ここをしっかりやるので時間(費用)がかかるんです」というのも通りやすいようです。
お客様自身ではできないことを期待されているわけです。そのため理解いただくために大事な点としては、
- お客様が考えつかなかった視点、切り口を提示できる
- 整理して提示できる
- 目に見える形で提示できる
などがあげられます。
ちなみにいろいろ揶揄されることの多い大手広告代理店さんですが、このへんはさすがです。
見積りの際には
「☓☓を提出します」と提示した上でサンプルなどがあれば良いでしょう。
現サイトの分析
お客様の中には現サイトがどれくらいのページ数があって、どんなコンテンツが掲載されているかすらわからなくなっている方もいらっしゃいます。
そのようなお客様には「いったん現状のサイトを確認・整理しましょう」「良い点と悪い点を見なおししましょう」というのは喜ばれるもの。
リニューアルの提案をする上では当たり前といえば当たり前ですが、提出物によってその価値はだいぶ違うもの。
単にテキストでぺろぺろっと報告するのではなく、
- 全体を鳥瞰している。
- ビジュアルでわかる。
- 報告資料として一定のボリュームがある。
などが重要でしょう。
これらによって同じ分析作業でもお客様が感じる価値は何倍にもなります。
イメージとしては担当者さんがその資料を上長に意気揚々と提出できるかというものを目指したいものです。
ライティング、原稿作成
「お客様自身ではできないことは価値を見出してくれる」という点で、ライティングはその代表格でしょう。
弊社ではWebに掲載する原稿は完全支給とさせていただいており、リライトやライティングが必要な場合はオプション対応させていただいています。この点はすんなりご理解をいただけます。
となると、コンテンツの内容によってWebサイトの効果は大きく違うということもしっかり伝えたいところ。
Goldさんの記事『Google AdSenseだけで家族を養ってきた僕が、今までやってきたブログ運営術をガチで解説するよ』にもあるように良質なコンテンツはそのまま利益に直結するわけです。
重要であることを説明した上で「これらを念頭に置いてコンテンツをご用意ください」→「難しいようであれば我々でヒアリングしライティングもいたしますよ」という流れがよいでしょう。
システム保守
「万が一のことがあったら心配」→それの不安を解消するに対しては費用を払っていただけるというよい例です。
いわば保険のようなものですね。
万が一のことがあった際、費用ががつっと発生してしまうのはお客さんとしても避けたいところ。
「月次での保守契約ですとお安いですよ」というご提案は通りやすい傾向にあります。
- 定期的なバックアップ
- 使い方がわからなくなってしまったときのサポート(質問窓口)
- エラー表示などトラブルが発生した際の調査、対応
などのサービスをご提供できることはお客様にも喜ばれます。
表示監視
前述のシステム保守とも関連しますが、以外とウケがよいのが「表示されているか監視しておきます」というもの。
サーバが稼働しているかはサーバ会社さんがチェックしてくれていることが多いでしょうが、WordPressを始めシステムが複雑になるといろいろな要因で「表示がされない」(レスポンスが遅いことも含む)ということが発生しやすくなります。
上記を説明すると、「我々で監視をします」「表示エラーを関知し、担当者へ通知されます」「担当者がいち早く状況を把握し対応できます」という説明も理解していただきやすいでしょう。
緊急対応(トラブル対応)
前述の説明にも関わらず、「特に保守はいいよ」というお客様も中にはいるわけです。
どうしても一定の割合でトラブルは発生してしまうわけで、そのような際の緊急対応には普段サイフが堅いお客様もOKをいただきたいやすいもの。
トイレの水があふれているときにクラシアンに値切り交渉はしないのと同じですね。
お困りの際にはすぐに出動できる体制を整えておきましょう。
基幹システムとの連携
お客様への特別仕様への対応はどうしてもコストがかさんでしまいます。一例としては「すでに稼働している社内基幹システムと連携したい」というご要望をいただくことがあります。
お客様も「無理かなー」と思っているフシがあるようで、「がんばればできそうですよ」という場合では予算を割り当ててもらえるようです。
特に古い業界ですと独自に作ってしまったシステムから動くに動けないというケースもあるでしょうから、それとの連携ができるシステム構築はねらい目かもしれません。
ワークフロー、権限管理
WordPressでも今後強化されるワークフローや権限の管理。
デフォルトの機能で対応できないご要望をいただくこともありますが、お客様ごとに実施したいフローがバラバラなことが特徴ではないでしょうか。
前述の通りお客様のみへの特別対応は比較的理解いただけやすいものです。
持っている機能を説明した上で、お客様専用の仕組みを作りますということをお伝えしましょう。
ドキュメント作成
「WordPressの管理画面における基本的な使い方であれば○○をご覧ください。○○は無料ですので。今回は御社専用に××の機能を開発しましたが、この点についての利用説明書は必要ですか?」というケースでは理解がいただけやすいようです。
お客様専用で作っているので、その他のお客さんには使えないわけでコストはかかってしまいますよね。
ただ正直ドキュメントは本当に手間がかかるんで避けたい作業です。スンマセン。
既存のお客様からの依頼
これまでの流れとちょっと違いますね。
受注コストが抑えられるというのが大事なところです。
Webサイト構築は日用品のようにぽいぽいと買い換えるものではないので、常に新規顧客を作っていくことは重要なのですがそれには受注コストがかかるもの。
一方、既存のお客様からのご相談→受注については、営業コストがぐっと低くなることがメリットです。
既存のお客様に対しては改善・ブラッシュアップのサイクルが回せるような提案と信頼関係の構築が大事ですね
著者情報
- 東京のWeb制作会社 30代ディレクター。特技:昼ビール、まくしたて、気配消し、上野アメ横、早寝早起き、恋のから騒ぎ、花見、温泉卓球
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