デザイナーじゃなくてもWebディレクターになれますか?

2013.01.09 | ディレクター一問一答 | 初心者向け | 覚えておきたい
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はじめまして、年末年始をノロウィルス的なアレに台無しにされたWP-D Ivoryです。

さて早速表題について、WP-D読者の方々には少々違和感がありますか?
WP-Dの記事には同業者向けの内容が多いですよね。
今回は、「これから同業者になりたい人」向けの内容にしてみました。

前置き

6〜7年前になりますが、
僕はWeb業界に入るにあたって、リ○ナビのようないわゆる就職支援サイトを利用していました。
そのときも、今の就職支援サイトでも、Webディレクターの募集にはこんな言葉が目につきます。

応募条件例

当時Webディレクターへの道を模索していた僕はこれを見て、
「え、もしかしてデザイナーになれない人はWebディレクターになれない?」
とガクガク震えたものです。

ということで、誰に聞かれた訳でもないですが、当時の僕や似たような考えを持った人に向けて、

「デザイナーじゃなくてもWebディレクターになれますか?」

という質問を勝手に作りつつ自分で回答してみます。

結論から

デザイナー経験、無くても大丈夫です。
現に僕はデザイナー経験ゼロで、学生時代にデザインに取り組んだ訳でも、
デザイン寄りの趣味を持っているわけでもありませんが、
Webディレクターとして働いています。・・・たぶん働けてるはずです(汗)

僕の場合は、学生時代は情報技術科で、
社会に出てコーダーやWebプログラマーの真似事からWebディレクターの道に進みました。

というかそもそもWebディレクターって何してるの?

この疑問を持つ方、多いです。
異業種の友人に「ディレクター」という単語を出すと結構な確率で首を傾げます。

基本的にはお客様とスタッフの間に立って、企画や設計、その後の運用などの検討、それらを円滑に進めるための進行業務など、色々やってるわけです。

ディレクターがどんな場面で働いているか、当WP-D内に参考になる記事が沢山ありますので是非興味を持って頂けたらと思います。

読んだことあってもディレクターの仕事は今いちピンと来ませんか?

そうですね。

体験談を読んでもピンと来ない、それぐらい形に見えにくい部分を一手に引き受けて、
お客様とスタッフへの明確なコミュニケーションへと変えるのが、大事な仕事の一つだと感じています。

WebサイトってWebデザインが全てじゃない

Webディレクターが主に力を発揮し易い場面は、人とのコミュニケーション、特にクライアントとのコミュニケーションの場にありますが、Webデザイン以外でもWebディレクターがクライアントに振るえるネタは山ほどあります。

例えばWP-DのテーマでもあるWordPress、これはカッコいいWebサイトを作るためのツールではありませんよね。
カッコいいWebサイトも構築できるナイスなコンテンツ管理システムです。
その素晴らしいシステムを提案材料にすればデザイン以外にもこんなこと言えちゃいそうです。

「ブログを書く手軽さでページ管理ができますよ」

「いつでも手軽にバナー交換できますよ」

「予約投稿ができます。もう0時まで現場待機しなくて大丈夫です。」

「ちなみに今挙げた作業全て、いちいち制作会社に依頼する必要が無くなっちゃいます。」

これはWebディレクターの手柄ではなくWordPressの手柄じゃないか?というのはまぁ置いといて。
ディレクターが振るうのは自分自身の力である必要はありませんから、何をすればクライアントへの魅力的なサービスとなるか、あの手この手を考えてみれば良いだけですね。

とはいえ・・・

デザインに目を背けていられるわけではありません。
お客様のイメージとデザイナーが仕上げる制作物を紐づけるのはディレクターです。
そして制作物への批判を受けるのもディレクターであり、そこにデザイナーの責任は無いと覚悟しています。

実際に筆を手にとって絵を描く事はなくとも、
その制作物への評価が自分自身への評価だと正面から受け入れられるように、
デザインを含めた制作の全行程に対して、常に自らの考えを持つ必要がありますね。

やっぱりデザインが出来る方が良い!

はい。ここまで来て結局デザイナー重視か!?とか思わないでくださいね。僕だって妬ましいんです。

デザインに限らず、自らに出来る能力があるとその能力の範囲でしか企画を考えれなくなるリスクもありますが、
捉われず視野を拡げられるなら、Webディレクターは多彩であればあるほど良いと思っています。

前述のWordPressの使い手の方々には、
営業から企画、デザイン、CMS構築、運用フォローまで一人でやってのける人がいたりします。

ずるいですよね

まぁ何が言いたいかというと

出来る出来ないの能力の問題ではないので、

「○○ができないとWebディレクターになれないのかな」

って思う必要は無いけども、

「Webディレクターだから○○はする必要無いんだ!」

って思っちゃう人もどうかと思いますよ・・・という話でした。
※ただし、あえて自分の役割を割り切る代わりに局所的に凄まじい力を発揮することをスタンスにしている方もいます。

あぁ・・・それにしてもデザイナーってイイなぁ羨ましいなぁ・・・誰か僕の個人的な企画をデザインしてくれないかなぁ・・・(ぉ

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WPD-Ivory
無駄にデカい体格とは反比例のサイズの肝っ玉で日々息も絶え絶えにディレクションをする小心者です。