WEB業界で定年まで今みたいに稼いでいられるのか ? 人生相談に答えてみました。

2013.12.26 | 収益化 | 相談
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ども、WP−DPurpleことメガネこと大串です。クリスマスも終わり年の瀬ですね。寒さが本格的になってきました。そんな折、WP-Dに人生相談が寄せられました。

寄せられた相談

題名: 将来が不安

メッセージ本文:

私は現在36歳ですが将来定年まで? 今みたいに稼いでいられるかということがとても不安です。

今はまだ老眼になっていないのでソースコードも読めるので、流行の技術を追ったりしてなんとかこの業界(Web)におりますが、今の30代、40代の層が10年後は、40代、50代になります。そうなった時に、私たちはどうなっているのか、何をやっているのか、まだまだ技術を追っていないといけないのかなどなど、ものすごく不安です。

この先私たちはどうやってお金を稼げばいいのでしょう。また将来お金が稼げるために今からやっておかなければいけないこととは何でしょうか。

よろしくお願いします。

なるほど、35歳定年説というような話もよくされるIT業界ですからね。自分は関係ないぜとはなかなか思えない、切実な相談だと感じました。さて、このご相談にWP-Dメンバーはどのように回答したのでしょうか?いつも通り、ざっくばらんに思い思いの回答をしております。どうぞご覧ください。

回答はここから

d

同じく不安です。ぼくでないといけない独自性が全然ないので。

でもやってる人は年齢に関係なくやってますね。
やればできるんだなぁと尊敬しています。とにかく勉強量がハンパ無いです。負けてますわ〜

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将来定年まで今のまま行けるかなんて、別にどの業界でも起こり得ることですよ。

フィルムで儲けてたのにデジカメの時代になりフィルムが売れ無くなり、デジカメに賭けたらスマホの登場でコンデジが売れ無くなり、それでもいつのまにか化粧品を売ってかつての1.5倍の売上を出してる企業もあるんです。ほとんどどこのことだか丸わかりですが(笑)

重要なのは、転機となるときにきちんと経営資源を振り分け直せることですよ。企業なら経営資源だし、個人なら身の振り方、キャリアプランや技術の選択、になると思います。

インターネットの世界は変化が早いので、全く同じ技術でこの先戦えることは100%ないと思いますが、だからといってその技術が今の技術の延長線上にない可能性もまた低いと思います。

f

不安だと悩むことで、未来の収益が約束されるのならば、私も沢山悩むのですが、40年生きてきて悩むことで未来・将来が好転したことは1回もありませんので、悩むことは時間の無駄です。やめましょう。

悩む代わりに、実行・行動しましょう。あ、でも勉強会に行くはダメです。不安を増幅させるだけです。高いところから先端技術をどや顔でしゃべられて、不安にならない人はいません。そして学ぶ、勉強しただけで行動した気になってしまうのが一番良くないです。インプットではなくアウトプットをしましょう。

不安を和らげる処方箋の一つは収益源の多様化です、(相談者さんが会社勤めであると仮定して)会社以外の収益を得るようにしましょう。ウェブの制作ができるのであれば、ブログを書いてアクセスを集めてアフィリエイトで稼いでみる。プログラムを書いてウェブサービスを作ってみる。知り合いの会社のウェブサイトを制作してあげる。賃貸用のマンションを購入して大家さん業を始めてみる。などいくらでもあると思います。あ、ちなみにこのやってみるリストですが、私が実際にやってみてお金を稼ぐのが難しいほうから順番に書いてあります。

k

高いところから先端技術をどや顔でしゃべられる勉強会って、あんまり行ったことないなぁ〜。地域によって違うのかな

p

勉強会って怖いねー

f

例えなんで。「○○しなきゃ」「○○するべき」という思考に陥っている人は新しい技術を既に身に付けている人をみると、どや顔で高いところにいるように見えるようで。しゃべっている側はそんな気全然無くても。

k

○○しなきゃ」「○○するべき」という思考に陥っている人は
なるほどなぁ

d

10年後の心配するより、来年、再来年、自分はどうなっていようかと目標を立てればいいのでは??そんなこと言ってたら、Seo業者が気の毒で仕方ないわ。10年どころか、毎年アルゴリズム変わってんじゃん。

正直、コードを追うだけの人なら40代入ると結構厳しいから、上流工程もやらないと。ただ、これも下請けだったらの話で、個人のクライアントを「ちゃんと」持っていれば、そこまで悩むかな。どんな業種でも、少子高齢化で内需だけでは厳しいですからね。

m

おそらくコレまでになかった仕事だったり市場だったりするので、今後どうなるのか誰も分からないと考えています。不安にならない方法が考えられるのでアレばそちらの方向に。どうしても不安になるなら、それと上手く付き合う方法を考えるのがいいかなと。就職することかもだし、フリーランスになることかもだし、WEBサービス作ることかもだし。

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リスク分散と同じIT業種でジョブチェンジ、海外にも視野を広げる
私、ジョブチェンジは特に重要かと思ってまして、⚪︎⚪︎も出来るエンジニアっていう付加価値も付けられるという意味で。

e

すごくよく分かるんですよね。僕の場合は、自分の人生ビジネスプランのベースを「なかなか死なないモデル」あるいは「どっこい生きてるモデル」と位置づけてます。

という話をこの間コワーキングスペースでしていたら進められたのがこの本です。
“Antifragile : How to Live in a World We Don’t Understand”

僕もまだ読んでないのですが、紹介してくれた人が熱く語っていたところによると、Fragileというのは脆い・壊れやすい・儚い的な意味ですね。それのAntiなので、「なかなか死なない」と同じです。

サブタイトルのHow to live ~の部分は、「私たちには理解することができない世界でどうやって生きるか」ということですね。ウェブ制作の世界だけじゃなくて、製造業でもサービス業でもなんであっても、今の世界は変化の途上にあるし、そのスピードも速いので、世界を理解した上で、生きる、ということが難しいわけですね。その上でどうやって生きていきましょうか、ということです。

面白かったのは、「もし誰かが『俺は知っている・理解できている』と言ったならば、その彼はアタマが悪いのか、それとも嘘をついている」と、この本を紹介してくれた、タイのコワーキングスペースであったドイツ出身でロシア育ちの旅人プログラマが言ってたことです。

で、本の要旨としては、「分散」ということみたいですね。ひとつの収益モデルに固執しない、ひとつのクライアントに依存しない、ひとつの場所に依存しない、ひとつの生き方に依存しない、という感じ?
あとは、大部分はリスクが小さくて安定したところで(しかも複数手段で)稼ぎつつ、少しのリソースを何か大きなところに賭ける、と。そういう感じらしいです。

f

「いつでもやめたらぁ」ぐらいに思っておけば意外と続きますし、いろんな方向性も見えてくるかも。

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そーよねー。
どうせ放っておいても世の中に合わせてやることなんて変わるんだからー。
同じ場所しか見てないと足下すくわれますわー。

h

そうそう、船(たいてい泥舟)になって思った方向(たいていとんちかんな方向)に行こうするから嵐がやってきて沈む。木の葉のようにゆらゆら揺られていればいつまでも沈まない。

i

本当に今のWeb技術の流行ペースを追えているフットワークの軽い方が、こんな心配をされるとは思いません。

追えているというのが「吟味して実務に取り入れられてる」のではなく、流行記事を見てサンプル動かして満足して終わっている層ではないでしょうか。ということでもっと必死に追ってみるか、追わなくてもよい別の仕事の方向性を考えてみるのが良いのでは。
(追えていない僕が言えたことでは無いのですが・・・)


ということでメンバーからの回答でした。なんとなく総括しますと、

  • 全く悩んでない人はいない
  • 悩んでも仕方ないので、できることを行う
  • 分散を意識して、倒れないようにする

というような感じでしょうか。いかがでしたでしょうか?相談者の方の参考になれば幸いです。
引き続きWP-Dでは皆さんからの相談をお待ちしております。
このようにいただいた質問にはメンバーが寄ってたかって回答させていただきます。相談・質問等などお気軽に送信下さいませ。
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さらに、これからのWeb制作について考える!というテーマのもと、WP−D主催のイベントを2014年2月1日(土)に行います。私WP-DPurpleことメガネと、WP-Dメンバーが登壇しこれからのWEB制作はどうなっていくのか?そのなかでどのようにしていくのがいいのか。現役WEB制作者の目線でいま考えていることを伝えます。
ぜひご参加下さい。

WP-D Fes #01
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著者情報

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WPD-Purple
30代半ば ディレクター兼デザイナー