フリーランス(デザイナーやプログラマー)の働き方について考えてみた

2013.12.13 | 考える。
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俺にもコントローラー触らせろよ!テメーはフロントエンドだけやってろよ!

俺にもコントローラー触らせろよ!

プログラマーなのにこのところめっきりフロントエンドしかさわっておりません、WP-Dクリアです!

すみません、私にもコントローラー側を触らせてください。

行く年、来る年 今年1年を振り返るよ。

今年も大川さんの写真にお世話になったな~

今年もいろいろあったな~

WP-Dメンバーに混ぜて頂いて書籍の執筆にも参加させてもらったり、フリーランス1年目は目まぐるしく、本当にあっという間の1年でした。

そこで今年最後のクリアの投稿は、自身の初めてのフリーランス生活を振り返りつつ、フリーランスエンジニア(デザイナー含む)の様々なワークスタイルについて書きたいと思います。

去年のクリスマスイブに「プログラマー35才定年説」について書いた

去年のクリスマスイブに初登場して、いきなり「プログラマー35才定年説」について語ってしまいましたが、20代終了へのカウントダウンがいよいよ始まり、自分よりずっと若いプログラマーの方と仕事をすることも増え、

「もう今のまんまのワークスタイルではダメだ!」と本当に焦り始めました。

クリアはこう見えて(見えてね~よ)28才、聞くところによるとちょうどこのお年頃にプログラマーは自分自身のキャリアプランについて悩むそうです。 

そんな訳で自分自身の1年間の初めてのフリーランス生活を振り返り、フリーランスになるまで気が付かなった フリーランスの様々な働き方について考えてみたいと思います。

今年、ついにフリーランスになりました。

ありがたいことに、夏まで予定がびっしりで、忙しすぎて本気で死ぬかと思いました。会社員時代の倍以上稼ぐのも当たり前でした。

しかし9月になると「ぱたっ」と案件が途切れたり、支払サイトを間違えて、順調だった時の報酬を切り崩す羽目になり、今年中盤はホント痛い目見ました。
助けてくれ~!!

このままだ貯金が底をついてしまう!

その穴埋めとして、物は試しと常駐フリーランスエンジニアの派遣会社に登録してみたり、昔お世話になっていた方に「仕事プリーズ」の電話をしたり、そこでフリーランスとしての働き方は実に多種多様であることを知りました。

フリーランスとして、様々なワークスタイル

フリーになってしばらくは自分のクライアントの受託開発やWEB制作をしていたし、それが当たり前だと思っていました。

しかしそれだけではあまり現実的でないこと、ぶっちゃけ色々きつくなってきて、他の働き方を模索するようになりました。

受託開発・制作

え?ホームページ印刷すると パソコンと表示が違うですって??

協業/下請け/保守/運営

エンジニア・デザイナーが独立して思い浮かぶのが自分でクライアントを開拓して、開発・制作する働き方。

ですが、当然それだけでは足りない場合はラン○ーズやクラウド○ークスなどの案件サイトに登録して、自分がこなせる案件を探して下請けします。

自分自身はほとんど案件募集サイトから下請けはせず、知り合いのつてや自分自身のクライアントの案件をこなしました。人の繋がりって大事だと心底思いました。

案件ごとにお金をもらう働き方だけじゃない

私は納品後、だいたい月末〆の翌月末払いのところが多かったですが、フィリピン在住のとある日本人エンジニアの方は通常の10分の1くらいの料金で作るそうです。

当然制作料金としては割に合わないですが、格安で対応する分、そのサイト・アプリケーションの売り上げの数パーセント~10パーセントくらいを頂戴するそうで、この方法でこの方年収1500万くらいだそうです。

講師

いつやるの!? あ、後でもいいっすか?
空いた時間を有効活用するのに最適なのが「講師業」。特にWEB制作・PG関係は需要が高いので、副業としては最適です。

今は完全に講師はやってないですが、会社員時代は週末に副業としてやってました。

決められた時間だけ教えればよいし、お金もらって「先生!先生!」と言われるのは悪い気はしませんでした。

スクールに講師として登録するのもありですが、個人で講師として登録して、完全に自分の生徒を持つのもありです。
正直講師業だけで食べていくのはきついですが、副業フリーランスとしてはおすすめです。

常駐フリーランス

クリスマス平日だからって、被り物出社したら、怒られます

今年のクリスマスは平日か。

仕事の仕方は派遣社員とあまり変わりません。フリーランスのエンジニア派遣業をやっている会社に登録し、案件を紹介してもらうのを待ちます。

条件が合えば働けば良いし、合わなければ断ります。派遣社員とほとんど変わりません。

派遣社員との違い

派遣社員は時給で仕事をし、派遣会社からの福利厚生があったり、派遣会社の社会保険・厚生年金に加入することができますが、フリーランスエンジニアの場合それらはありません。すべて自分でやらねばいけません。

ただしその分報酬は高いのが特徴です。

この程度の仕事でこんなにもらっていいのかな?っていうくらいの金額です。興味のある方はフリーランスエンジニア派遣で検索してみてください。だいたいの相場感がわかります。

WEBデザイナーだと案件数は多いとは言えないのですが、コーディングに強い方はフロントエンドエンジニアなら案件数はそこそこあるみたいです。

当然有給など存在しませんが、最低稼働時間というものがあり、
「何時間以上は必ず働いてください」などと決まりがあり、それを下回らなければ契約時の報酬より下回ることもありません。

なので、常駐案件をした時はこの方法で子供のPTAや授業参観も行ってきました。

残業の多いところもあれば、残業禁止の現場もあり、登録する会社にも色があるので、自分に合うところを数社登録するのがいいと思います。

私は登録そのものを断られた会社が1件ありましたが、その後すぐ別の会社で案件をもらえました。

(なお、私が断られた原因は残業時間の制限でしたが 社会的に残業させません的な流れもあるため、一切残業できなくても案件そのものはそれほど少ないように感じませんでした。)

それなりに経験さえあれば何とかやっていけるし、私にはこの働き方は非常にあっていました。

そのほか

そのほかにも執筆業や自身サービスやアプリケーションのリリースなどありますが、すぐに目の前の現金を考えた時にはこれら先に挙げた働き方が基本になると思います。

独立して1年目のメリットとデメリット

げへへ~!金だ!!
21才で会社員になり、3年ほど副業フリーランスののち、独立して1年目のメリットは、ゲスいですが「目先のお金」でした。

会社員より月額報酬は増えますが、さらに「本買いました」「新しいマシン買いました」「某プログラム系のイベントに車で行ったから交通費・ガソリン代」「自宅で作業したから自宅の電気代・家賃・インターネットの○○%は事業用」「携帯・自宅の固定電話は事業用」会社員時代に同じ金額がかかってきていたものも事業用として申告できる部分があるので、税金の部分でもメリットはありました。(嘘の申告はダメですよ)

デメリットは嫌な緊張感の連続

お金があってもしょぼ~ん
自由な時間はそれほど増えなかったし、案件が途切れたら、終わらなかったら、報酬が入らなかったらどうしようという緊張感の連続でした。

「自由だよ」「縛られないよ」

とか、会社員時代のほうがよっぽどフリーダムでした。

「フリーになったら○○をしよう」とかって、実は「会社員だから、忙しいから」を言い訳にしてやってこなかっただけで 会社員時代だって人と出会ったり、新しいことをしたりチャンスはいっぱいあったわけで、理由や言い訳をつけて結局やってこなかったのは自分だと気づかされました。

コード書くだけでは凡人にはせいぜい月収100万が限界かな・・

クリアははっきり言って、凡人中の凡人です。

特別な才能もなく、特別企画力も行動力もあるわけでもなく、顔も頭も平凡で、身長・体重・ついでに乳のサイズも日本の平均値です。

そんな私が「うおおおおお、マジ死ぬ~~~!!!!!!!!」ってくらい仕事に打ち込んで、あともう少し家庭をかえり見ずに仕事に打ち込んでもせいぜい月収100万ちょいが限界だと、これが私の限界だと1年目でわかりました。(これでクリアの月収と年収を把握してください)

28歳でPG現場最年長

若い子み~っけ!

20代後半って、PG界ではもう年配なんです。

いざ現場に常駐すると私より若い坊やがいっぱいいて、「ハァハァ」するどころが「ゼェハァ」しました。

BtoCの案件では比較的若いエンジニアが多く、BtoBではもう少し年配の方もいらっしゃいます

英語大事!海外案件も視野に入れる

(4月からスカイプのオンライン英会話をやってみました)

自分のクライアントは首都圏に住んでいる人がなぜかいません。関西・東北、海外では中国にいずれも日本人のクライアントがいます。

実は今年に入って、NY在住のある方から「インターンで雇ってください」とガチで言われました。
結局 メールやスカイプなどでインターンしてもらって、お金少し払いながら、プログラミング教えてあげたところで私自身にメリットがあまりないのでお断りしましたが、海を越えてこういう話ってあるのだな~と国際化を肌で感じました。

なお、SE・PM案件ではプログラミングスキルよりも語学力重視の外資系案件が多く、英語ぺらぺ~らのエンジニアの需要が高まる一方だそうです。

結局常駐してる時点で、独立してないじゃん!という一人ツッコミ

こ、こんなはずでは!!!

フリーランス = 独立 ではない

会社員というしがらみから解放されてた部分だけが「フリー」なだけで、自分自身が「何から独立したいのか」それを考えさせられる1年でした。

支払サイトだけ間違わなければ、そこそこ経験年数があればデザイナー・エンジニア双方、受託に限らず常駐も豊富にありますが、「一生そのスタイルを貫けるか」という根本的な疑問と不安が残ります。(じゃあ、会社員の安定感もいいじゃないかという選択もできますね)

また、コードを書く、デザインをすることだけでは足りない 「人・プロジェクトを管理進行するスキル」「海外案件を視野に入れた語学力」これらが必須になってきます。日本人プログラマーも少ないですが、現場の管理進行ができるSE・PMの不足が著しいです。

CMS・フレームワーク・ライブラリに流行り廃りはあるものの、プロジェクトの進行スキル・語学力はそうそう廃るものではありません。

「ものづくり」に携わる以上、総合的コミュニケーションスキルは今後ますます必須のものとなっていくことでしょう。

ってなわけで来年の目標

和服の似合う、マダムになりたいです

和服マダムになりたい!

コードを書くことや流行に乗ることは個人の趣味や個人の受託案件でもできるわけであって、クリアの来年の目標は「資料も書けて、語学堪能な才色兼備な大人のオンナ」を目指します。

そんなわけでサンタさん。今年1年頑張ったご褒美に、MacMiniの1TBの入る特大靴下枕元に置いて待ってます

(って、オチも去年と一緒かい!)