WordPressのアップデートする？しない？

先日WordPress 3.4.2がリリースされましたが、ちょっとアップデートを待ったほうがいいんじゃない？みたいな記事が84ツイートとかされてて、その上さらに「ぼくもアップデートはやめておこう」って声がソーシャルでちらほら見かけたので、こういう時の僕の考え方について記事にしてみます。

ソフトウエアのアップデートはもぐら叩きの連続

オープンソースに限ったことではないんですが、ソフトウエアのアップデートでは、3つバグを直したら新しいバグが3つ出たみたいな感じで、もぐらたたきを延々と行ってるんです。

なのでバグがあるみたいだからアップデートしないっていう考え方は、ちょっと安易です。

残念ながらバグは常にあるので…。

ですからアップデートするかしないかは、アップデートで改善される内容と新しく生じたバグを秤にかけて考える必要があります。

ちなみに今回のWordPress 3.4.2へのアップデートでは、セキュリティ問題の修正を含む以下の様なバグフィックスが行われています。

WordPress | 日本語 » WordPress 3.4.2 メンテナンスとセキュリティのリリース

人にアップデートしないことをすすめる際には、それなりの追加情報を！

WordPressは、超優秀なプログラマーたちが、膨大なフィードバックをもとに日夜メンテナンスが行っています。

それでも残念ながら、みなさんがトラブルに遭遇してしまう可能性はあるわけですが、だからといって”あなたもアップデートしないほうがいいよ”って言う前には、以下のことをちょっと考えてみましょう。

• エラーログを見る、デバッグモードにしてみる等、原因を絞り込む。
• 最低でもコアの問題か、テーマ、プラグインの問題かを切り分けする。
• アップデートしないほうがいいよって言う際にはそれらの追加情報も提供する。
• 不具合をフィードバックしてあげる。

要はですね、アップデートするべきかどうかを具体的に判断するための材料を提供してあげて欲しいのです。

重ねて言いますが、バグは常にあるので。

多くのアップデートではセキュリティフィックスや重大なバグフィックスが含まれます。

不確かな情報でセキュリティ上の不具合を放置していいといってしまうのは、どうかと思いません？

ちなみに僕はアップデートは躊躇することなくやってます。

僕は、今回の3.4.2にかぎらず、アップデートを待つということはほとんど無いです。

実際、3.4.2ではカスタムフィールドの入力用インターフェースの不具合が報告されています。

しかし、僕はぜーんぜん気にしてません。使ってないので。笑

WordPressとは2.3ぐらいからのお付き合いですが、アップデートで致命的なトラブルに至ったことは一度もありません。

それは、僕が以下のような考え方でテーマやプラグインを導入していることも大きな要因の1つだと思います。

• 本番環境で使用するテーマやプラグインは必ずデバッグモードで動作確認をして、警告やエラーが出ないことを確認しています。
  （noticeは出ちゃうことが多いけど、これはプラグインの互換性維持のためのものなので我慢。）
• theme-checkプラグインとplugin-checkプラグインで互換性に関する潜在的な不具合を把握。
• 公式ディレクトリに登録されていない野良テーマや野良プラグインは使わない。
  （これらはどんなに優れているものでも自動アップデートがきかないので。）
• 1年以上メンテナンスされていないプラグインやテーマは使用しない。
  （あきらかに互換性に問題を抱えているため。）

ノンプログラマーの人にはやや敷居が高いかもしれませんが、これらで表示されるメーッセージはGoogle先生に聞けば山ほど情報が出てきますので、ぜひぜひお試しを。

それでも不安！

どうしてもアップデートが不安ならバックアップを。

もしくは放置して一生見ない。笑

ちなみに最新版に関する不具合はフォーラムやTracで確認することも可能です。

Custom Query – WordPress Trac

まとめ

アップデートするかどうかは、そのサイトを管理する人の自由（なるべくしたほうがいいと思いますけど）ですが、他人にアップデートしないほうがいいよっていうときには、具体的な理由を提示してあげましょう。

あと、デバッグモードとtheme-check、plugin-checkをちゃんとやって、使用するテーマやプラグインをきちんと選択すれば、アップデート後にサイトが死んだーなんてことはほとんど無いと思いますよ。

ところで、このサイトがアップデートされてないんですが、管理者さん…。