Ira Wrath 七宗罪之– 愤怒 / Vivionitier
前回のお話「ウェブサイト改善コンサルティングのはじまりは会議室ではなく居酒屋から」は、こちらです。
さて、CMSの改善をしようということで
- 更新担当者の方からの要望リスト
- 検索エンジン対策の為の内部構造改善案リスト
を作成し、現状のCMSを作成した会社さんとミーティングを行うことになったのですが、そこで我々(主に私ですが)は驚愕しました!
- やってきた某大手な会社の営業の人、なんにも理解していない!
- それを隠すことも無く丸投げする下請けの人を同席させる!!
- タグやカテゴリを追加するのにお金がかかる!!!
- 表示するテンプレートを追加するだけで100万単位の費用!!!!
1時間半位を想定していた総勢7名のミーティングは、20分位で話すことが無くなってしまいました。そのあまりにも不誠実な見積りと説明の数々に怒りで声が震えました。30分でミーティングを打ち切り、クライアント担当者の方に私は「CMS入れ替えて、あの会社との付き合いをやめましょう!」と言い切りました。
駄目な点は
- そもそも使用しているCMSがメディアサイトに向いていない
- ちょっとした改善の費用が高すぎる
- その費用の根拠がほとんど無い
- 窓口となる人がシステムのことも、どうすればアクセスが増えるのかについて何にも理解していない
- 中抜きする気マンマンで、その割合が大きいのが丸見え
・公開にかかわる認証の自動化など公的機関向けには良いCMSでした
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といくらでもあげられました。あー、書いていて怒りがぶり返してきました。
改善案は
- オープンソースのCMSへの切り替え
- 月々の運用費用を下げる
- 浮いた費用をコンテンツ作成、更新にあてる
- 検索エンジンに評価されるサイト内部構造への変換
- サイトデザインはいじらない(=費用をかけない)
ということに決まりました。
CMSの選定基準を
- Open Source であること
- 機能追加の為の Plugin(module という場合もあります) が豊富にあること
- 運用実績が豊富にあること
- 小回りの利く開発会社が複数あること
とすると
WordPress
にすぐ決まりました。それ以外ありえませんでした。
というわけで「CMS移行のための業者選定編」につづきます
第二回目の今回のまとめ
- 運営するサイトによって最適なCMSが決まる
向かないCMSを使っても全員が不幸せになる
- 不誠実な商売をするおっさんは沢山いる
- そうしたおっさんは、発注側を舐めると滅茶苦茶な見積りを出してくる
- 窓口となる営業担当者が何も理解していないと仕事が円滑に回らない
- コンサルタントが立ち会うことで提案内容、見積りの詳細をチェックできる
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