WordPressのプロになるなら最低限知っておきたい10+1個の知識、挙げてみますね!

2013.06.12 | WordPress | 初心者向け
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WordPressのプロとしてやっていきたいなら知ってないと困っちゃう知識を、10個挙げてみました!

これを知っていればプロになれるというわけでもないと思いますが、知らないとマズイ、自分が困る、あるいはお客さんが困る、というものだと思いますので、チェックしてみましょう!

色んな切り口あると思うんですが、今回は、html/css/jsだけを使ってサイトが作れるようになったデザイナーさんがぶつかることになる壁というか課題、という視点でやっていければと思いまーす!

今回はチェック&勉強のきっかけのためというコンセプトでやらせていただきますので、各知識については自分で勉強するなり、教えてもらえるところに行く(Webデザイナー・HTMLコーダーのスキルを徹底強化!プロになるためのWordPressテーマ作成講座[ステマ])など、頑張ってください!

1. 環境の構築ができる

環境の構築、つまり、そもそもWordPressが動作する場所を適した形で作ることです。

まず、ローカルマシン上にいくつものプロジェクトがあり、WordPressが走っている状態が必要です。
いきなりサーバで作っていくというのでもいいですが、限界出てくるのではないかしら。

次に、開発環境で、これはお客さんに確認してもらうための場所だったり、本番公開後、本番とできるだけ同じ環境を用意する場面も増えてきます。そうすると、開発/本番の両環境の整合性をどのように取っていくのか、というのが問題になります。
バージョン管理の方法に興味が出てくるところだと思います。

また、環境そのものの作り方についても、だんだんと仕事の規模が大きくなってくるとレンタルサーバだと都合が悪くなったりしてきます(最初は全然いいと思うのですけど)。それから、ホスティングのサービスを見ることによって月額の固定費がもらいたくなったりもしてくると思います。

人によってやりかたは様々ですが、CPIのようなバックアップだとか開発/本番の差し替えに対応しているスペックの高いレンタルサーバを使ったり、サーバの勉強をしてVPSに構築して複数のサイトが乗るようにしたり、あるいは網元などを使ってAWSのいいところを存分に活かしきってみたりとか。

色々勉強することがありますね。

2. WordPressの標準機能についてよく知っている

WordPressの基本的な動きについては絶対知っとかないとです。

たとえば、管理画面からでもかなり色々なことができます。

あまり知られていないのが、「管理画面→設定→表示設定→フロントページの表示」の欄で設定できることと、index.php, home.php, front-page.phpの関係について、とかいかがですか?ちゃんと分かってるととっても楽ができます。ちゃんと知らないと無駄なことをするハメになりますし、WordPressのちからを引き出し切れていない、パフォーマンスが悪い、なんか変なハックをしてる・・・みたいなことになります。

また、管理者、編集者、投稿者などのロールがそれぞれどんな権限を持っているのか、ということも抑えておくと納品するときのプランが立てやすいですね。

さらに、WordPressの中心機能である、投稿や固定ページについての理解もどんどん深くしていく必要があります。

下書き、レビュー待ちといったステータス、アイキャッチ便利だ、先頭に固定の機能、「非公開」機能を使うと以外な便利さが発揮されて小規模な案件だったら執筆→確認→公開といったワークフローに組み込むことができそうな件、などは意外に見落としやすいけれど、知っているとよい機能だと思います。

WordPressにはできるだけ頼ったほうがいいです。なので、できるだけ知っておくのが大事です。

3. プラグインを、良し悪し含めて、数多く知っている。どうすればよいプラグインに出会えるのかを知っている

2万個を超えるプラグイン。。。

どれが納品に耐えるもので、どれは無理が出てくるものなのか、知っておきましょう。

安全なのか、WordPressの正直な挙動を妨げたりしていないか、他のプラグインの邪魔をするような書かれ方がしていないか、開発者がどんな人なのかということも大事な情報です。機能や使い方だけじゃないと思いますです。

なんか、よさそうな本はこちらですよね!

4. 3大カスタムなんとか!

CMSとしてWordPressを利用する、という時の3大カスタム何とかを味方につけることができてますでしょうか。

ひとつはカスタムフィールド。

タイトルと本文欄だけでなんとかするのもお客さんの使いやすさ的に大変です。テキストボックス、セレクトボックス、ラジオボタンだったりがあってちゃちゃっと選べたりすると素敵ですよね。あとオススメはテキストエリアで、ビジュアルエディタが使えたり画像アップロードのためのメディアボタンを付けたりとかできますよね。これを知らないでいると開発工数が大変になっちゃいます。

また、今後、色んなデータに正しいマークアップをして検索エンジンだったり色んな機会とコミュニケーションをとったりだとか、フィールドが分かれていることによって、データとして扱って検索やソートに使ったり表示を工夫したりもできますし、入力フィールドを分けられる/増やせるというのは、とっても大事だと思います。

次に、カスタムタクソノミ、あるいはカスタム分類

カテゴリ・タグみたいな分類の軸を追加する機能ですね。上記で自分で触れておいてなんですが、カスタムフィールドは検索やソートには向かないです。遅くなります。

多すぎてもサイトの設計がおかしくなっちゃうし、人間って多分、そんなに多くの分類軸をひとつのサイトを見ている時に理解できるわけではないと思うので難しいとこもあるのですが、知っていて工夫できないとダメと思うな。

最後に、カスタムポストタイプ、あるいはカスタム投稿タイプです。

投稿・固定ページのようなものを追加できる機能です。奥が深いです。

前述のカスタムフィールド、カスタム分類と組み合わせるとすごい力を発揮します。入力側でも管理画面がポストタイプ別に工夫できますし、表示側もスッキリして、後述のテーマの作り方とも絡めると頭がスッキリするテーマ構成になります。なんか、WordPressでけっこうなんでもできるじゃん!って思わせてくれる機能であります。

もう一歩先に進むと、これはプラグインの開発の領域になるかもしれませんが、データの保存領域としてカスタムポストタイプを利用する、みたいなこともできてほんとにありがとうカスタムポストタイプ!

5. テンプレートタグをいっぱい知っている(覚えてなくても

テーマの中で使える便利関数、テンプレートタグ。ものすごくたくさんあるんですけど、知らないと無駄な工数かけちゃいますよね。無駄であると同時にセキュリティが怪しくなったり、想定したように動いてなかったり。

大事なのは、覚えているということではなくて、テンプレートタグの一覧とか眺めてあー、こんなのあるのかぁとか思っている時間をとれているかどうか。そのうち、「ん?これなにかありそう!自分で作る前に確かめてみよう」と思えるようになります。

6. PHPの基礎知識

ちょっと込み入ったことをやろうと思うと、WordPressのテンプレートの組み合わせだけでは対処できなくなってきます。セキュリティ、ループ、配列、条件分岐、変数、関数の定義といったトピックについては、少なくとも頑張りたいところです。

そもそもWordPressがPHPでできていて、テンプレートタグはPHPで定義された関数なのですから、WordPressに親しもうと思ったらやっぱり必須ですよね。できることが絶対増えますですよ!

7. テーマの構造を知っていて、効率的に開発ができる

テーマの構造、テンプレートファイルの種類について熟知しましょう。

効率的な分割の仕方や共通部分や共通機能をどんな感じで組み合わせてわかりやすく作れるようになりましょう。ファイルの分割と共通化の勘所が備わっていると制作が速く、正確になります。

テンプレート階層についてのきちんとした理解を基にサイトの機能をきれいに実現できるようになりましょう。

管理画面から入力した情報が、サイトのコンテンツをどのように構造付けているのかを正確に知っておくことが必要です。カスタムポストタイプ、カスタムタクソノミの設定の仕方も、コンテンツが表示される時にサイトマップ上どこにあるべきで、それをどういうファイルで実現するのか、ということを念頭に考えるわけです。

同じ表示ができているにしても、メンテナンスしやすいテーマになっているかどうかは、この部分の理解の深さと比例していると思われてなりません。

8. WP_Query系でデータを自由自在に取り出して、うまいこと表示できる。

query系のはここに一覧があります。 | Class Reference/WP Query « WordPress Codex

上記のリンク先のRelatedのところに出てるので、違いや使う場面の整理を付けておきましょう。大体の場合、get_posts(), WP_Queryをnewする、pre_get_postsフックを利用する、の方法のいずれかで、好きな投稿タイプの好きなタクソノミに含まれる投稿データを持ってきて表示したり、色々できるはずです。

投稿とかに入っているデータが好きな場所で好きなように表示できないとかなんかハマってしまうとかquery_posts()一辺倒、というのは何かの知識が足りていないかもう少し勉強して慣れる必要がある、ということなので、なんかうまくいかない人はここを集中的に学んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに僕の好みといたしましては、WP_Query, get_posts()をよく使ってます。pre_get_posts()フックはテンプレートファイルだけを見てそこに表示されるものが分からないのが気になります。テンプレート階層だとか、フックされて改変される前のWordPress正しかった時の動きを変えてしまうのが、あくまで好みの問題ですけどなんとなくしっくりこないというか、頭のなかで作ったテーマの構造がせっかく綺麗なのにそこをちょこっと変えてしまってそれがfunctions.phpとかプラグインを一緒に見ないと分からないというのが、ちょっと残念な気がするのです。これはほんとに個人的な好みなんですけど。

9. WordPressがどんな仕組みで動いているのか、だいたいのイメージは分かっている

WordPressで作られたサイトが、あるURLでアクセスされてからWordPressの本体やデータベースやプラグインやテーマがどういうふうに連携して、最終的に読者・ユーザのブラウザに渡されるhtmlが作られているのか、ということについてざっくりとしたイメージを持っていたいです。順番とかも意識してみるといいのだと思います。

なにか起こった時に問題が見つかるのが速くなりますし、WordPressすごい!って思うと思うのです。

10. バックアップと復元の仕方を知っている

お客さんのサイトのバックアップとその復元の仕方を知っていて、いつかなにか起こっても大丈夫なようにしておくべきだと思います。

この知識って、最初の環境構築のところとも関連して、サイトのリニューアルのこととか、テスト環境と本番環境を持つこととか、そういうことにも繋がりますし。

html/css/jsのみのデザイナーさんやコーダーさんにとってみると、DNSとかサーバとかバージョン管理とかが絡んできて、苦手意識があるところかと思うのですが、ここが分かると翻ってWordPressの感謝の念が湧いてくること請け合いです。つまり、こうした基盤という意味でのベーシックなことに関して理解することで、WordPressが僕達のためにしてくれていることの素晴らしさが、改めて感じられるという気がするのです。

WordPressが好きすぎて困ります。

+1. オープンソースとかGPLとか、WordPressの素敵さについて知っていて語れる

使っているツールの生い立ちや、どうしてこんなにも便利なものがそこにあって僕らが使うことができるのか、誰がどんなことを考えて作ってくれているものなのか、知っているべきだと思いますし、もっと言いますと僕は、相手によってはWordPressってこんなにいいものなんですよ、という話をするときに機能のことはさておいて、こういう話をする時もあります。

知ってほしいというこちらの気持ちほど、全部が伝わることはないですし、ポカンとされてしまうことも多いんですけどマイナスにはなりませんし、やっぱり最終的に使っている人にも理解してもらいたいのがWordPressのプロというものじゃないですか、ということを上記10個に付け加えて言いたいと思います。

まとめ、というわけで以上、10個+1を挙げてみました。そして、この11個が学べる場所があるらしいではないですか。

最後に、ステマですがこんな講座があるそうで、この講座に参加すると上記10個+1について、二人のWordPress大好き先生が20時間かけてとくとくとノウハウや色々なことを教えてくれるというではありませんか!

がんばるよ!

テキストは、html/cssができる人に最もおすすめと言われている一冊、基礎からのWordPress (BASIC LESSON For Web Engineers)だそうですよ!

行ってみるといいと思うよ!

2013年6月13日追記!

突き抜けたWordPressのプロって、こんな感じ!?を7個挙げてみました!

前回、WordPressのプロになるなら最低限知っておきたい10+1個の知識、挙げてみますね!という記事を書いたらですね、「セキュリティの話がないじゃんか!」というツッコミを頂きまして、ほんと正直ごめんなさい。忘れてましたごめんなさい!

ということで、追記記事を公開しています。一緒に御覧ください!

突き抜けたWordPressのプロって、こんな感じ!?を7個挙げてみました!

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WPD-Olive
WordPress が好きすぎて困る。