どうもパープルです。前回アップいたしました ” WEB制作会社って実際儲かるの?これから先もやっていけるの?その疑問に答える! ”という記事につづき、WEBのよくある質問に答えてみるシリーズ第2弾です。
今回のテーマは雇用。社長やフリーランス割合が多いWP-Dでは、自然と面接をする側、雇う側から、どういった人と一緒にやりたいか?という事に焦点があたったようです。
- これからWEB制作会社に入りたいなと思っている方
- 今の会社からの転職や独立、そんな将来について考えている方
- 新しい人を雇いたい、一番いい方法は?と考えてられる経営者の方
- パートナーを増やしたい。と思うフリーランスの方
そんなみなさんの考えが少しだけ明確になるためのきっかけになればいいなと思います。
どんな会話が行われたのか見てみましょう。どうぞー。
制作事例(ポートフォリオ)って大事?
さて、今日は雇用関連です。多くは、職務経歴とか制作事例(ポートフォリオ)を制作して、それをもとに面接という流れですよね。もちろんそれ以外もあるとおもいますが、まずはその辺りからからどうぞ!
うちはデザイン主体なので作品は重要ですけど、無ければ無いでAdobe系を5分も触らせればどのくらい出来るかはわかっちゃいますね。そのくらいの基礎しか見ないです。
紙のポートフォリオって、どうも嘘が多いきがするなー。実際どこまで自分で作ったのかよくわからないんだよね。
昔は良く面接してましたが自称スキルは宛てにならないところが難しいところですね〜。
うんうん、サンプルサイトとか作って来られても何一つ評価の基準にならない。サンプルは所詮サンプルだからねー。
たしかに、どうしても自分をよく見せたいという気持ちが働いきますからね、少しでも関わった案件は自分の実績として紹介したいという気持ちはわからなくはないですね。
ポートフォリオなら、海外のクリエイティブ職の人たちのレジュメが参考になるんじゃないかな。
スキル(使えるソフト、技術)、職務経歴、職種とかを並べてるだけだけど。
45 Creative Resumes To Seize Attention
こないだ話題になっていたAmazon.comを模して公開している人のページはココですね。
An Amaz-ing Resume – Philippe Dubost
おー、こういった見せ方ひとつでもそこからアピールが始まってるので、どんな風にまとめてるかを見るだけでも十分参考になりますね〜。
日本だと、世界一の新卒という、サイト作ってた人いましたね。
世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ
ああいうのを本気で作れる人はどこでもやっていけると思いますね〜。バカやるのも本気でやるって人は面白い。
「どんな事でも楽しんでやれるか」的なところがあると良いな〜ってなりますね。
どうせ雇うなら、一緒にやってて楽しいほうがいいですもんね。
サンプルサイト的な感じだから嘘も付かれるわけで、自分の運営しているWebサービスなどを見せてもらう感じにしたら良いのではないかと思います。
Webサイトを作れるなんて、最近は当たり前になってきていて、Webサイトを作った上でどう運営しているかで得られる知識が多いわけじゃないですか。
自ら運営する技術ブログはどんなポートフォリオよりも威力はあったな。
「どんな技術に興味があるのか」「得意なジャンルは何か」ポートフォリオよりもよっぽど伝わるきがします。
なるほど、実際にいま運営しているサイトをアピールできるのは強みになりますね。即戦力として期待できそうな気がします。
ちょうど、最近 Web業界で働く人がアフィリエイトをすべき3つの理由
の記事の中で
「本当にWeb制作のプロ目指してるなら、自分で成果が上がるサイトくらい作ってみんかい。と、私は思うわけですが、いかがでしょうか。」
という言及もありましたね。
こういうの持ってくる人は…、いないか(笑)。
Facebook – New Look & Concept on Behance
これはFacebookのインターフェイスのコンセプトを自分で作っちゃったという感じですか。企画を自分で立てちゃうあたり、やる気というか、実力も感じますね。
それ見て思い出したんですが、応募者に本気で企画書を書かせてふるいにかける会社ってのがどこかにあった気がする。
企画書応募やってる会社知ってますよ。「自由に社内のリソースを使えるとして、アナタなら、どうやって儲けるか、アピールしてください。」という感じ。応募はそれなりにあったけど企画提案出来たひとはほとんどいなかったそうです。
企画書とかは経験ないとできないからね…。 職業訓練的なものをうけたとしてもソフトの使い方だけだろうし。
「ブログやってる?」「Twitterやってる?」「Tumblr使ったことある?」とか聞いてみたりするんですけどね。そういう時に面白いぐらいみんなやってないんですよ。それらを仕事で使う可能性なんて腐るほどあるのに。自分が使ってみなきゃ、良いとこも悪いとこも活用する方法すらわからんだろう?みたいな。
ツール含め、Web業界の変化についていける柔軟性とかも大事ですね〜。今関わってる制作会社は技術的な部分でちょい古い情報で止まってたり。教わるまでやんないってのはWebの世界では致命的ですよね。
しっかりと時代についていっているか?柔軟に対応できているかは、今後のことにも繋がりますもんね。
ポートフォリオはあくまでも、具体的な実務経験内容を伝える手段として「面接に進む」ために必要という印象。
役立つかは相手の会社次第なのかなーと。
色々IT系の資格もありますけど、どれも技術的なもので、仕事ができるかとはまた別だね。
そうですね。紙に書いたポートフォリオだけで採用!となるような甘い考えでは厳しいという気がして来ました。
んじゃ、こんどは実際どういう人だったら採りたいと思うんでしょうね?
どんな人なら雇いたい?
仕事を取ってこれて、お客さんと話せて、企画ができて、ワイヤーフレーム書けて、デザインができて、コーディングできて、WordPressの構築ができて、アフターケアもできる人がいたら一緒にやりたいな、と思ったことがあるんですけど、そういう人はフリーでやってるからな。。。
それだけできたら、社員になる必要なさそうじゃないですか!
あと「この人いいな〜」」って人は「数社で採用の返事いただきました」なんて場合も多かったですね。みんな見るところは一緒かと
超優秀な人材に限って業務中ランサーズとかで副業してる人とか今の会社におるな〜。
そういった意味では、マジメそうな子を雇って一から育てていくほうが個人的にはいいかな
そうだよね。やはり出来る人は独立しちゃってるので、マジメそうな子を雇って育てる事になるのかなと僕も思ってます。
だからって「やる気はあります。勉強させて貰います!」っていうのはまぁうん…論外。
そうじゃなくって、ブログでもなんでもウェブに主体的に取り組んでいる人。「ウェブを仕事にしたい理由のある人」が一番の採用基準ですかねぇ。
経験談で言うと、0から育てるのはすごく大変でした。
なので自分と同じレベルの”制作業務”はあまり求めず、広報的な、前に立たせる人としてかなり活躍してくれたんじゃないかなーと。
ということで「基礎から教える」というのは相当骨が折れるので、 やっぱりポートフォリオは大事だと思います。
優秀な即戦力か、真面目そうな初心者か。
真面目な子を育てるってのは正しいそうだけど、それはそれで、茨な道な気もしますが、その辺りは雇う側の覚悟ですかね。
マジメな子を育てる → 即戦力になる → 独立する → また新しい子を育てる → 即戦力になる → 独立する
そんな無限ループに陥るのではないかという不安
実際その無限ループの一端を担う私です
まあ、フリーのWEBデザの人は皆・・
でも、某大手制作会社とか実力のある勤続10年以上の社員が結構いるんですよね。やりがいのあるプロジェクトを任せてるとか、支社を作って支社長にするとか、結局やりがいを提供すれば定着してくれると思ってます。定着してる企業が実際にあるので。
雇う側として、会社に所属してもらいながら、その他でどういうメリットを出せるか、かなあとおもいますね。そういうメリットを出せている会社は強そうですね。
会社が即戦力を欲しがるのはわかるんだけど、少しぐらい育てるゆとりをもとうよ、ってのは思いますわ。高望みしすぎ、というか。そんなにいろいろできるのであれば、既にどこかの会社に囲われてるか、独立してるかだろうし。
どんな職種が人気?自称Webデザイナーっていったい。。
ちなみにWeb業界だとどういう職種の募集が多いのかな?ディレクターで過去転職活動したけど、誰も雇ってくれなかったニンニン。。
ディレクターないよねー。orz WEBデザイナーと言う名前のコーダ兼なんでも屋さん募集が多そうな気がするけどなー
結局、安く長時間手を動かす人ってことかな。
私はマークアップエンジニアで面接したんですが、気づいたらディレクターになってました。サイト作ってるとはいっても最近はワイヤーとかスケジューリングとか見積もりとかばかりで、コード書きたい病!
中小だと結局なんでも屋さんがのぞまれるよね。
Webデザイナー募集が多いせいなんだろうけど、自称Webデザイナーの多さは異常(
すいません、すいません
自称WEBデザイナー兼プログラマーです( ´_`)丿
10年以上前からも自分のサイト作っただけで「僕はWebデザイナーです」って面接に来た人いたなぁ…。
私がWEBデザなりたてのころは「自称」はほとんどいなかったな。なんでここ数年で自称がこんなに増えたんだろう?
変な通信講座のせいですかね
自称が増えたのは、そういった講座やスクールのせいもあるかも、ほんとにPhotoshopとDreamweaverちょっと触っただけでウェブデザイナーコースを放り出される人がいる。それだけ失業も多いということなのかな、、
とりあえず、名前として聞こえがいいですからね。言いやすいってことはあるかもですねー。
実際どのぐらいの金額なのよ?
実際の金額感ってどんなもんなでしょうね?
よく見るのだと、月給20万ー50万 実力や経歴により。。。 ってのが多い気がするけど。
僕の前職のイメージでは
- 600万以上 ・・・ 幹部または幹部候補。そいつ1人で1つのビジネススキーム回せる
- 400万ぐらい ・・・ 中堅社員。経験者でそのビジネスにおいてある程度中心的な役割が果たせる
- 300万以下 ・・・ 若いまたは未経験、もしくは低熟練度労働。人格的に破綻しておらず、オペレーションスキルがあればよし。
という感じでした。
具体的! でも確かにそんな感じかも。求める金額と、企業が出せる金額が食い違うと話にならないから、このあたりも重要ですよね
外資や大手企業の雇用はどんな感じ?
ここまで、比較的中小の企業での採用について話が盛り上がっている感じですが、受ける企業の規模とか文化によっても採用はだいぶ変わりそうですね。
Amazonとかの外資系は「これこれのビジネスを始める、経験者こいや」みたいな感じですね。
そうしたビジネス上の要請の前ではポートフォリオとかPhotoshopとかは不透明度0.1(ほとんど見えないぐらい薄い)ぐらいなので、みんな自分を必要としてくれるところ受けようねという感じでした。
ザ、外資系という感じがしますね。必要なスペシャリストをその時々で集めるといった感じかな。
外資とかだときちんと自分をアピールし、自分を通すことができることが最重要だったりしますが、国内の会社だと「自分を出しつつも、他人との関わりの中でどうやってうまくやっていけるか。」を一番じゃないでしょうか。
人格破綻してる人は言わんやをやですが、結局一人では何もできないぐらい大きい会社だと、如何に他者と関わり、他者を巻き込めるかが重要なんですよね。そうなると自然と一緒にいて心地いいかどうか、というのが基準のプライオリティとしては上がります。
たしかに。その辺り日本企業らしい感じがしますね。
個人事業主や小規模法人だと直接雇用(バイト含む)になるかと思いますけど、規模が大きくなると派遣や契約もありますよね。
そうなってくると法律的には派遣や契約の場合ポートフォリオの提出を求めること自体がNGだったりします。
なんと、法律的にはポートフォリオはNGなんですか?
派遣社員とはそもそも面接できませんし、契約社員の場合社員と直接契約なら面接できるけれど、会社と契約して人を出す(請負に近い)だと会社としか直接やり取りしちゃいけないので、ポートフォリオとかを出すことはできないのですよー。
なるほどー。派遣で技術者を雇うとなると本当にもう宝くじ的な感じがしますね。
面接だけじゃない。ヘッドハンティングはどこから?
ほー、そういうのもありますか。
最近、いわゆる会社組織が介在しない仕事。その時集まったチームでやるような仕事もありますよね。じゃで、どうやってチームに人を引き入れるかって、結局そこも、「人」なんすよ。少人数なので、(考え方もふくめて)ノリが合う合わないってのが大事になってる。
個人的には人と人とはしんどい時に支え合えるかが大事だと思っているので、ピンチのとき相手に助けてもらうことよりも「相手を助けたいと思えるか」が重要だと思います。
技術はもちろん必要だけど、個性というか人柄も大事ってことですね。
そういうことでいうと、自分で勉強会を開ける人とかいいんじゃないかなー。自分で勉強会を開けている人は、例えば、技術が変わったとしても、付いていける気がするし、分からないことがあっても調べる知識や経験や人脈が結果として付いている人だと思います。
なるほど、確かに勉強会するには、実力もいるし、人を集められる力もいりますもんね。
勉強会主催って、企画や集客に場所探し、来場者への気配り、当然勉強会の内容についての勉強、全部必要になりますよね。結果、周囲のその人に対する認識度が上がるし、何より向上心がありそう。
勉強会開いたり、ブログで情報発信したりしてる人はいいですね。
自分で仕事を作って自分でやりきってくれそうな気がします。
最近のイケてる会社は、中小にしても、大手にしても、勉強会を含め、目立つ活動をしている連中を吸い上げてますなぁ。 応募>面接っていう普通のルートじゃない方向で就職を考える人が出ても良いと思うんですけどねぇ。
こんな勉強会した。こんなサービス作った。だから自分ごと買い取れ 的な?w
そうそうw 技術職ならそれができるわけでw
そっか、就職したいからって 面接ばっかり行っているようじゃ、まだまだってことですね。
引き抜かれたほうが給料はあがりますしね。
そうですね、そういう立ち位置だったら、オンリーワンになれるので、その人以外は難しいわけで、交渉もしやすいですよね。そういう点では、WordPressテーマやプラグインを作って公開するのも近いかもしれないですね。
ふむふむ、活発的に活動をおこない、人脈を広げてヘッドハントされる。ちょっとかっこいい感じがしますね。
勉強会を主催したり前で話したりする人は能力があるし、企業としても、まるごと取り込みたいと思う魅力がある。また、そういう人は得てして「いい人いない?」と声をかけられることも多いわけで。
勉強会を中身だけで考えるのではなく、そういう自分にない人脈や知識を持った人と知り合う機会と捉えている人は、そういう会だと思えば参加するんじゃないかなぁ。
確かに私も勉強会スピーカー終了後即 案件の依頼を受けましたw
あ、私もテーマ公開後即案件の依頼が増えました(・w・
おー、勉強会の魅力がさらに、アップした感じしますね。
実際にプラグインをつくって、それを勉強会で発表したのがきっかけで就職が決まったという話もありますね。
勉強会に出て顔を売っておけば、独立した時に気をかけてもらえて、仕事を振ってくれたりする。そういうところから実績を積んで、さらに人脈やできることの幅を増やす。そうした人を、また企業が採用する。
そうしたら多分、さっきのヘッドハンティングの話のとおり給料は上がっている。ひとつのキャリアプランの考え方としてはあるんじゃないかな。
勉強会をいい意味で利用してステップアップということですね。
かと言って、勉強会でスピーカーに立候補して蓋を開けてみたら自己アピールばっかりで、締めは「お仕事募集中です!」っていう人も、実際にいるしね。難しいところです
あー、そういうのは困りますね、そのあたりのバランス感覚も大切なところですな。
おっと、随分話が盛り上がってしまいました。ものすごく色々と話しが出ましたけど、かなり濃い感じになりましたね。
そろそろお開きにしたいとおもいます。 WP-Dのみんなおつかれー。
カラオケ行こうぜー
まとめ
ここまで読んでいただいた読者の皆さんにも感謝申し上げます。
ざっくりとまとめです。
雇われる側
- 見えだけのポートフォリオでは採用は厳しい
- どうせ作るならオリジナリティーや、提案力、説得力があるポートフォリオをつくろう
- ブログやWEBサービスなど生きているサイトでアピールしよう
- 企業規模や社風によっても、求められる人材は様々、自分にあった方向を選ぼう
- 勉強会の開催など自らの情報発信でヘッドハンティングされる人材になろう
雇う側
- 雇うときは即戦力か、一から育てるか、その判断がまずは必要
- 自称WEBデザイナーには注意が必要
いかがだったでしょう、雇用というテーマについてお送りした今回、8000文字を超える、ロング記事となりました。これが皆さんの今後の、働き方についてのよいキッカケになればいいなと思います。感想などコメント等でいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
最後に、今回の話を進めていく中で、メンバーの一人がつぶやいた内容を、おまけとしてお送り致します。
おまけ
従業員が10人超えると、普通の能力の人材でも生産性をあげられるようにするってのは、経営者にとってすごく重要なテーマになるんですよね。
実際世の中には従業員一人当たりで年間1億以上稼ぐ会社は普通にゴロゴロあって、そんな会社には、それほど特別な能力はない、ごく普通もしくは、それに達しない従業員がン万人もいることもあるわけです。
かっこいいポートフォリオを出せるとか、セミナーでしゃべれるとか、毎日ブログを書けるとか、そういうスペシャルな人材ばかりが求められるんだったら、まだこの業界は未成熟ってことなので、もっとがんばらないとって、これは(元)経営者目線で感じました。
お、おう。君がそういうこと言うとオチないね。。。 Purpleがんばるよ。
ハッ!
おしりさわってもいいよ。エヘッ!
どういうことやねん!!
WEBにまつわるお悩み募集中!
現在WP-Dでは、”WP-D人生相談”として、今回の記事で取り上げたように、皆様からのお悩みを募集中です。
こちらのメールフォームもしくはFacebookページのメッセージからどうぞ。
皆様からのお悩みお待ちしております!