どうもパープルです。最近、WordPressを仕事で扱う手前、最低限PHPのことも知っておく必要があるなと勉強を始めているのですが、その中でとても良い電子書籍をみつけましたので、その著者にインタビュー取材させていただきました。
WordPress3.5対応 テーマカスタマイズのためのPHP
内容:
WordPress最新版3.5のデフォルトテーマであるTwentyTwelveの解説を通して、WordPressテーマカスタマイズに必要なPHPの基礎を学ぶ本。
PHPの解説の題材に、WordPressで出てくるものを取り上げ、WordPress学習者が読みすすめ易いよう工夫している。WordPress日本語版作成、Codex編集に関わっている著者による、分かり易い解説。A4換算で約35ページ。デジタル著作権管理(DRM)制限をかけていないので、どの端末でも閲覧可能。
(Amazonより 引用)
著者:水野史土
Fumito Mizuno
@ounziw
PHP技術者認定機構認定上級資格保有。FuelPHP、HTML5 を活用した CMS Novius OS。WordPress カスタムフィールドプラグインの日本語化&アドオン開発 http://php-web.net/ https://www.facebook.com/mizuno.fumito
愛知県, Japan · http://ounziw.com/
まず執筆された理由について聞いてみました。
パープル:
今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、執筆した理由を教えて下さい。
水野:
近頃、WordPressをやっている人の中でけっこういい加減なことをやっている人が増えてきてるなと感じてたんです。プラグインやブログに書いてあるソースコードのコピペで動くのは良いけど、実はセキュリティーを考えていない。というようなケースが多く見られるんですよね。
パープル:
む、なんかいきなりすみません。。私もその一人かもしれません。。。
そんなにセキュリティーについて危ない内容の記事などがありますか?
水野:
ありますね。またそういうのに限ってタイトルだけはキャッチーだったりするので、ソーシャルメディアで人気が出たりしてるケースもみられます。そういったソースを使って被害を受けるのは自分だけではありません。なので、ブログなどをやっていて、他の人にも影響をおよぼす人がそういう状況なのは問題だなと感じています。
そういった人たちに「それは駄目だ、勉強しろ」というのは簡単なんですけど、それだけでは改善しません。そこで、できるだけ勉強しやすい素材を提供しようと思い執筆しました。だから読んで欲しい層としては、普段デザインやマークアップなどがメインで、PHPのことをあまり知らないけど、仕事の為にWordPressをとりあえず使わないといけない人や、流行していてアクセスが集まりやすいという理由からWordPressを取り上げるブロガーさんなどに読んでいただきたいです。
セキュリティーはとても大切
水野:
WordPressのテンプレートをもとに基礎的なPHPの内容から触れていって、セキュリティーのことも学べるような作りになっています。セキュリティーの内容は直接即役立つことでは無いですけど、必ず知っておいてほしい内容です。
パープル:
WordPressは基本的にセキュリティーアップデートなどがされていて問題がなるべく無いようにしてありますよね?それでも学ぶ必要があるんでしょうか?
水野:
そうですね、管理画面などは大抵セキュリティーに問題が無いようになっています。しかし自分でテーマやプラグインを作ったときは自分でセキュリティーの面倒を見る必要がありますね。例えば WordPressのテンプレートタグのthe_titleのように予め用意された、出力まで行うタグを使うだけなら大抵問題ないのですが、そうでないときには注意が必要ですね。
パープル:
こういうセキュリティーってどうしても後回しになってしまいますよね。
水野:
一番問題なのは、何も考えずにコピペすることですね。
しっかり学ぶなら、今回の本の最後に参考図書として書いてますが、
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
がオススメです。
ただ、これは本当に詳細に書かれいて読むのがなかなか大変です。なので、ひとまず取っ掛かりとして本書を読んで欲しいとおもいます。
書籍のキャプチャ画像:1 (iPhone)
書籍のキャプチャ画像:2 (iPhone)
Twenty TwelveのテーマテンプレートファイルをもとにPHPの解説が行われています。
Kindleでの出版方法について
パープル:
少し話は変わりますが、Kindleで出版されたということで、そのあたりの方法などについても教えれて下さい。
水野:
これは単純にシンプルで長いHTMLを書くだけです。
パープル:
え、それだけなんですか?
水野:
そうですよ、KindleダイレクトパブリッシングにHTMLをアップするだけですね。
目次はアンカーリンクだし、見出しや太字なども普段通りのHTMLマークアップです。
デザインをこだわらなければ、普段HTML触っている人ならそんなに難しくないと思いますよ。
パープル:
ほー、そんなに簡単に出版できるんですね。手続きとかはあるんですか?
水野:
Kindleダイレクトパブリッシングへの登録と、アメリカへの税務署への届出が必要になった感じです。でも同時並行でこれらは進められるので、これもそんなには難しくなかったですよ。
パープル:
ほー、本当に簡単なんですね。審査の期間とかはありますか?
水野:
それも、48時間以内となってたけど、それよりも短かったですね。
パープル:
お話だけ聞くと、本当に簡単にすぐにできそうですね。
ちょっとやってみようかと思います。
では、話を本筋にもどしまして、これからWordPressやPHPを学ぼうという方々にメッセージをお願い致します。
これを読めばCodexを理解できるようになって、WordPressテーマのカスタマイズについてのスタート地点に立てる。
水野:
PHPについての説明をどこまで盛り込むか、どういった順序でテーマテンプレートを説明していけば、分り易くしかも、役立つか。そういったことを考えて今回書きました。ひとまずこの本を読んでもらえれば、Codexを理解できるようになり、WordPressテーマのカスタマイズについてのスタート地点に立てると思います。ぜひ学んでみて下さい。
また、続編を予定しています。
今回の内容における質問や、取り上げてほしい内容などあればフィードバックを下さい。
よろしくお願いいたします。
パープル:
私もPHPについて、まだまだ素人レベルなので、この本をもとにひとまずスタート地点に立てるように頑張ります。本日はありがとうございました。
今回紹介した図書
WordPress3.5対応 テーマカスタマイズのためのPHP
インタビュー場所
今回のインタビューは新宿南口にある、新宿トラベラーズコワーキングを利用させていただきました。ありがとうございました。