デジタルな時代だけど仕事の依頼先は驚くほどアナログな理由で決まる

2013.12.18 | 制作あるある
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photo by pakutaso.com

さて、前回の「君は会議室で怒りに震えたことはあるか?」から半年も間が空いてしまいました。受託開発に追われていると、本当に月日があっという間に流れてしまいます。四十路になるって、本当に恐ろしいことですね。

さて、CMSの移行をすることにした我々(クライアント担当者さんとDrakred)ですが、早速、検索を駆使してWordPress を使ってのサイト構築、運用を行っていただける会社さんをリストアップしました。WordPress のイベントに1000人もの人が集まるようになった2013年現在では、非常に沢山の会社が豊富な構築実績を持っていますが、当時はあまり沢山はありませんでした。

幾つかの会社さんをリストアップし順番に電話をかけていきます。このネット全盛のご時世に、電話です。いくつか理由がありますが…

  1. フォームで細かく依頼概要・状況を説明するより短時間ですむ
  2. フォームから問い合わせ→返信のタイムラグがまどっこしい
  3. いきなり会う前に電話で話している方が安心感がある
  4. 電話での応対が良い会社さんは安心感がある

という極めてアナログな理由です。

とりあえず複数社さんとアポをとり、現状、CMS移行の目的、移行後のゴール、費用感についてかいつまんで説明し、見積もりを作成いただくことにしました。

最終的にとあるWordPress 関連で有名になった会社さんに依頼することにしたのですが、そこで決め手になったのは

  1. オープンソースコミュニティでプラグイン(追加機能用プログラム)を開発したり、テーマ(デザインテンプレート)を公開したりと積極的に活動している
  2. 公開されているソースコードがちゃんとしている
  3. 応対して頂いた担当の方が好印象

の3つでした。

オープンソースコミュニティでの活動というのは基本的に無償で行うものですから、多くの方がまったく利益につながらないと考えていますが、実際には異なります。仕事を依頼するクライアント側からすると「コミュニティで悪評が流れることは避けるだろうから、仕事を途中で放りだしたり、変な対応をしたりしないだろう」という安心感があります。これはなかなかに得難い安心感・メリットです。
また、公開しているテーマやプラグインの使い勝手から、技術力やデザイン力をアピールすることができます。

お察しのとおり、1と2は私の推薦理由で、3はクライアント担当者の方の推薦理由です。
「難しいことは分からないけどさー、この間来ていただいた WPD-Purple さん感じよかったじゃん?」という一言で決まったのです。

そう、その時の感じの良い担当の方が WPD-Purpleさんで、そのときの縁で今こうして原稿を書いているのです!!!

今回のまとめ

  1. 受注を増やしたかったら電話受付をしよう
  2. オープンソースコミュニティへの貢献は受注につながる
  3. 応対する人の印象はとても大事
  4. 取引先との関係はその仕事が終わった後も続く

次回は、「リアルに鼻で笑われた時、あなたならどうする?」です。お楽しみに!