ウェブ制作の見積もりを金額付きで晒してやろうじゃないか!

2013.06.27 | 考える。
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2013/7/5追記:補足記事がありますので、読んだらこちらもどうぞ → はてブで爆釣れする見積書の作り方


やっはろー。久しぶりに登板のブルーです。昨日クリアさんがあるWordPress案件の見積もりを詳細にアップされていましたが、金額が書いてねーよというコメントがちらほらあったので、便乗して金額付きで見積もりを晒してみましたよっと。ちなみにいま午前3時。仕事終わらせて寝ろ。

報酬を手に入れ、「うわっ・・・こんなに!」と口に手を当て驚く男性

案件としてはCMSを導入する中規模ウェブサイトのリニューアル案件、もちろん架空の案件です。
では先にお値段をどうぞ。

項目 数量 単位 単価 小計
コンサルティング/要件定義 5 人日 50,000 250,000
ウェブサイト設計 4 人日 50,000 200,000
デザイン基本設計 4 人日 50,000 200,000
テンプレートデザイン 10 ページ 20,000 200,000
コーディング 6 人日 50,000 300,000
CMSインストール 2 人日 50,000 100,000
CMS設定 2 人日 50,000 100,000
CMSテンプレート組み込み 2 人日 50,000 100,000
製品比較表示機能開発 5 人日 50,000 250,000
商品DB連携機能開発 5 人日 50,000 250,000
動作検証・試験 3 人日 50,000 150,000
ドキュメント(更新ガイド)作成 1 人日 50,000 50,000
操作方法レクチャー(2時間) 1 20,000 20,000
営業管理費 1 210,000 210,000
小計 2,380,000
消費税 5% 119,000
合計 2,499,000

はい高いですか?こんなもんですか?以下見積もりの説明です。

リニューアルと言っても、既存サイトはCMS化されておらず、たいして情報もアップされていなかったため、ほぼほぼ新規案件に近い、というイメージです。そのため、旧システムからのデータ移行費用が入っていません。その代わり、商品データベースは既存のものがあり、定期的にそこからデータを吸い出してCMS側の商品ページに反映するというカスタマイズが入っています。色々調査した結果、1週間でできそうという見込みのもとに見積もりしていますが、この要望はなかなか軽く収まらないことが多いですね。

コンサルティング費用にどのくらいかけるかというのはサイトの規模感によってまちまちだと思いますが、誰に向けたサイトで、何の目的で、対象となる閲覧環境は、用意するサーバーは、考えられるリスクは、など細かく資料に起こしていき、事前に複数回クライアント往訪のうえ打ち合わせを重ねるという想定だと、このくらいになります。

ウェブサイト設計のところは要件が出揃ったあと、動線設計とかを踏まえてワイヤーフレームを作成し、デザインの下準備を行う部分ですね。あと詳細なサイトマップとか作ります。サイトの規模が小さいとここを削ってえいやっと作ってしまうこともあるかと思います。

デザインのベース部分は、テンプレート展開にあたって基本的なルールを整備し、主要なページのデザインを作り、クライアントと詰めて修正を重ねていきます。クライアントによってはガイドラインが支給される場合もあるのでそういう時はすっとばせますので楽です。ただ、ガイドラインが古くて、レスポンシブのこと考えてねえよ!という落とし穴もあります。

CMSは明言しませんがオープンソースのありふれたものだと思ってください。CMSの機能で実現できない部分として製品比較表示が要望として出されています。製品アーカイブで複数の製品をチェックして比較ボタンを押すと見やすい比較表が表示されるという仕様です。これもあまり大げさに開発しないという想定で、事前にデモを提出しています。

CMSカスタマイズを行った部分のドキュメントの作成と、現地レクチャーの費用も入っています。これらは要らないってよく言われますが、どのみちあとで聞かれるだけなので、あとで聞かれるのが嫌ならちゃんと話を通しておいたほうが良いでしょうね。

管理費はだいたい開発全体予算の10%程度を計上することが多いです。会社によって違うんじゃないかしら。ここが会社の利益になるのですが、見た目的になんじゃこれ、削れやってクライアントに言われやすいので、全体的な項目に薄く乗せてるところもあるんじゃないかと思いますがどうなんだろう。

あと、この見積もりにはコンテンツの登録作業や、インフラの調達、CMSのパフォーマンス・チューニング、保守は含まれませんので、必要な場合は別途お見積りになります。

まとめ

WordPressだからこの見積もり、とは一概に言えないんじゃないかと思うのです。個別のプラグインの設定のやるやらないレベルの細かい項目を見積もりに書くかどうかは、そこを削れと言われるお客さんかどうかによると思います。ある程度お任せしてもらえる規模の案件だとこのくらいのざっくりした見積もりになるんじゃないかなと。どんぶり勘定といえばそうですが。

最後に

クリアさん便乗してごめんなさい!
こちらもあわせてみてねーWordPressのリアルな工数と見積もりの話をしようじゃないか!